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メイヴィス・ステイプルズ、14枚目のソロ・アルバムよりケビン・モービーのカヴァーを公開

2025/08/28 12:46掲載
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メイヴィス・ステイプルズ、14枚目のソロ・アルバムよりケビン・モービーのカヴァーを公開
 9月12日(金)から始まるピーター・バラカンの音楽映画フェスティバル〈Peter Barakan's Music Film Festival 2025〉にてドキュメンタリー『メイヴィス・ステイプルズ ゴスペル・ソウルの女王』が初公開されることでも注目される米・シカゴ出身のR&B / ゴスペル歌手、メイヴィス・ステイプルズ(Mavis Staples)が、14枚目のソロ・スタジオ・アルバム『Sad And Beautiful World』を11月7日(金)にリリースすることを発表。あわせて、ケビン・モービーの「Beautiful Strangers」をカヴァーした感動的な音源が、ANTI- RecordsのYouTubeにて公開されています。

 ボン・イヴェールワクサハッチーなどを手掛けるブラッド・クックがプロデュースを務めた本作は、アメリカ音楽の七十年を横断する、メイヴィスのキャリアに匹敵する広がりを持つ作品。タイムレスな楽曲の再解釈やオリジナル楽曲が収録されており、さらにメイヴィスの世界の一部となった数々のアーティストも参加。その多くは彼女自身に匹敵するレジェンドで、バディ・ガイボニー・レイットジェフ・トゥイーディー、デレク・トラックス、ケイティ・クラッチフィールド(ワクサハッチー)、M・J・レンダーマン、ジャスティン・ヴァーノンと新旧の錚々たる面々が集結。彼らが彼女に光を当て、メイヴィスは唯一無二の表現で応え、脆さを抱きしめながらも親密で深みのある歌声を響かせています。

 公開されたケビン・モービーの「Beautiful Strangers」のカヴァーでは、メイヴィスは危険にさらされる人々へ「もし銃声を聞いたら…母を思い出して/私は岩である」と歌いかけています。

 ケビン・モービーはメイヴィスが自身の楽曲をメイヴィスが歌ったことについて「20世紀と21世紀の両方で最も重要で偉大なヴォーカリスト、そして文化的存在のひとりが自分の曲を歌ってくれるというのは、言葉にするのが難しいほどの出来事です。しかし、Mavisが“Beautiful Strangers”を歌うのを聴いたことは、間違いなく私のキャリアにおける最大の瞬間であり、最高の栄誉です。あらゆる称賛や賞を超えて、自分の最大のヒーローのひとりが自分の書いた曲を歌ってくれることほど、ソングライターとしても人間としても大きな肯定や喜びはありません。本当にありがとう、Mavis。さらにMavisは、他人の曲を完全に自分のものにしてしまうという非常に稀有な力を持っています。“Beautiful Strangers”を書いた私だからこそ断言できます。彼女のバージョンの方が優れているのです」と語っています。

 現在86歳のメイヴィスは、8歳からパフォーマンスを行なっており、父Roebuck “Pops” Staples、姉妹CleothaとYvonne、兄Pervisとのステイプル・シンガーズの唯一の存命メンバーとして、家族から受け継いだ才能と知識を生きる遺産として守り続けています。ブルース、ロック、ゴスペルの殿堂入りを果たし、ケネディ・センター名誉賞を受賞し、複数のグラミー賞(生涯功労賞を含む)を手にしてきたメイヴィス。クックはメイヴィスの豊かな声を最大限に生かすため、各楽曲を彼女のヴォーカルを中心に構築。ドラムとピアノだけのシンプルなスケルトン録音から始め、メイヴィスの歌声を収録し、その後に楽曲を広げていくという方法を採用しました。彼はニッティー・グリッティー・ダート・バンドの『Will the Circle Be Unbroken』の伝統を踏まえ、アーティストたちが一堂に会して共同体を祝福する作品を思い描き、その中心にはメイヴィスを据えています。

 『Sad And Beautiful World』は、愛が選択であり、それ自体が力であることを示すアルバム。メイヴィスは「私が感じている思いやりを届けるしかありません。私が感じているそのままの形で歌を分かち合いたいのです」と語っています。

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Photo by Elizabeth De La Piedra

■2025年11月7日(金)リリース
メイヴィス・ステイプルズ
『Sad And Beautiful World』

mavisstaples.ffm.to/sadandbeautifulworld
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