9月12日(金)から始まるピーター・バラカンの音楽映画フェスティバル〈Peter Barakan's Music Film Festival 2025〉にてドキュメンタリー『メイヴィス・ステイプルズ ゴスペル・ソウルの女王』が初公開されることでも注目される米・シカゴ出身のR&B / ゴスペル歌手、メイヴィス・ステイプルズ(Mavis Staples)が、14枚目のソロ・スタジオ・アルバム『Sad And Beautiful World』を11月7日(金)にリリースすることを発表。あわせて、ケビン・モービーの「Beautiful Strangers」をカヴァーした感動的な音源が、ANTI- RecordsのYouTubeにて公開されています。
現在86歳のメイヴィスは、8歳からパフォーマンスを行なっており、父Roebuck “Pops” Staples、姉妹CleothaとYvonne、兄Pervisとのステイプル・シンガーズの唯一の存命メンバーとして、家族から受け継いだ才能と知識を生きる遺産として守り続けています。ブルース、ロック、ゴスペルの殿堂入りを果たし、ケネディ・センター名誉賞を受賞し、複数のグラミー賞(生涯功労賞を含む)を手にしてきたメイヴィス。クックはメイヴィスの豊かな声を最大限に生かすため、各楽曲を彼女のヴォーカルを中心に構築。ドラムとピアノだけのシンプルなスケルトン録音から始め、メイヴィスの歌声を収録し、その後に楽曲を広げていくという方法を採用しました。彼はニッティー・グリッティー・ダート・バンドの『Will the Circle Be Unbroken』の伝統を踏まえ、アーティストたちが一堂に会して共同体を祝福する作品を思い描き、その中心にはメイヴィスを据えています。
『Sad And Beautiful World』は、愛が選択であり、それ自体が力であることを示すアルバム。メイヴィスは「私が感じている思いやりを届けるしかありません。私が感じているそのままの形で歌を分かち合いたいのです」と語っています。