ダブ・テクノ / ミニマル等のクラブ・オーディエンスのみならず、全世界の熱心な音楽ファンを魅了する埼玉拠点の電子音楽家、Shinichi Atobe。彼が今年設立した自身のプライベート・レーベル「Plastic & Sounds」より、今年7月にリリースした12インチ・シングル収録の「Fleeting_637」を8月29日（金）に配信リリース。

　Shinichi Atobeは、ダブ・テクノ、その後の00年代の一大潮流“ミニマル”にまで至る90年代のカルト・レーベル「Basic Channel」傘下の「Chain Reaction」から2001年にデビュー。それから10年以上の沈黙を経て、英マンチェスターのデュオ、デムダイク・ステアの働きかけにより、レーベル「DDS」から初のフル・アルバム『Butterfly Effect』（2014年）をリリース。それ以来同レーベルからコンスタントに作品をリリースしています。伝説化されたChain Reactionからのデビュー、DDSからのリリースをきっかけに世界に知れ渡ることになるものの、今なお謎めいた稀有な存在として注目をされ続けています。

　今年7月、プライベート・レーベル「Plastic & Sounds」からの第1弾リリースとなった限定12インチ「A.Whispers into the Void｜AA.Fleeting_637」は、アナログ盤の発売と同時に「Whispers into the Void」が一足先に配信リリースされていました。「Whispers into the Void」は、ミニマルなシンセとリズムから、流麗なピアノのリフレインの導入と共に徐々に禁欲的に展開する一曲。また、今回配信リリースされた「Fleeting_637」は、BPM125前後のフロアライクな没入ミニマル・ダブ・テクノとなっています。

　マスタリング / レコード・カッティングには、Shinichi Atobeの作品を多数手がけてきたベルリンのRashad Beckerが担当しています。