高校時代よりバンド“C子あまね”のドラマーとして活動を始め、バンドの活動と並行してソロでも楽曲を制作し、その非凡なポップ・センスと編曲家としての力量で注目を集めてきた令和のポップ・マエストロ“ku-ten”が、ゲスト・ヴォーカルに
YeYe、
安部勇磨(
never young beach)を迎えた配信シングルを2ヵ月連続でリリース。12月24日(水)に「L判、ベリー、雨のあと(feat. YeYe)」が、2026年1月21日(水)に「この俺はあの男(feat. 安部勇磨)」がリリースされます。
imaseや
ジンジャー・ルート、
長谷川白紙といった著名アーティストが一斉に取り上げ話題を集めた1st EP『ku-ten chords』からおよそ1年の制作期間を経てリリースされる今回の2作。京都を拠点に活動するシンガー・ソングライターYeYeをゲストに迎えた「L判、ベリー、雨のあと」は、互いの自宅で録音された素材をku-tenが編集し、演奏と打ち込みを加えて完成させたサンバ風の一曲。また、サウンド面においては、
the HIATUS、
KIRINJI、
SHISHAMO、
iriといったアーティストの作品に携わる柏井日向(Bigfish)のミックス / マスタリングを経て、宅録の手触りを残しながらも、奥行きのある音像へと仕上がっています。冒頭のフィールド・レコーディングとピアノ、ヴォーカルが重なるセクションでは、YeYeの近作からの影響が反映されており、パーソナルな空気感と楽曲の広がりも感じられます。
そして、積極的にソロ活動もしているnever young beachの安部勇磨をゲストに迎えた「この俺はあの男」は、YeYeとの楽曲同様に各プレイヤーの自宅録音をベースに制作された歌謡ポップス風の一曲。
石川ひとみ「サムシング・フォーリン・ダウン」や
尾崎紀世彦「
また逢う日まで」といった70年代歌謡の名曲の要素を取り入れながら、これまでku-tenが継続してきた“古さと新しさの混交”という試みが、今作ではアレンジメントだけでなく歌詞の側面でも掘り下げられています。安部の歌声と呼応するように言葉が綴られ、ku-tenが持つ折衷主義がより具体的な形となっています。
アートワークは、
ceroの元ドラマーとしても知られ、書籍や音楽関連のアートワークを多く手がけるイラストレーターの柳智之が担当しています。
[コメント]ku-tenさんリリースおめでとうございます。初めてku-tenの音楽を見つけた日から「次にku-tenの曲を歌うのはわたしだ」と魔王くらい無理矢理なねじ伏せ祈りでその日が来るのが当たり前のように日々を過ごしていたらほんとうに願望が実現しました。考え抜かれた努力の塊アレンジメントにもかかわらず堅苦しさを一切感じさせずに風通しが非常によく人の血が通っている曲を書けるku-tenは天才です。歌わせてくれてありがとう。――YeYe友人のku-tenくん。僕は彼の作る曲が好きだ。
どこにでもあるものじゃない。これからもたくさん聴きたい。またいつでも呼んでね。――安部勇磨