当初は動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」の新機能発表イベントとして開始したものの、2009年からは本格的な音楽イベントとして開催されるようになった<ニコニコ大会議>。2009年は全国8都市ツアー+東京2daysファイナル・ライヴを無料で実施しましたが、2010年より有料での開催に。ライヴ会場で楽しめるだけでなく、ネット中継で視聴できるのも特徴のひとつ。今回のライヴではSHIBUYA-AXの会場で1,450人、有料のネット・チケットで9,542人と、11,000人近くがニコニコアーティストたちのパフォーマンスで熱狂!

「ニコニコ動画流星群(大会議Ver.)」
 ライヴは、13人のヴォーカリストによる「ニコニコ動画流星群(大会議ver.)」でスタート。ニコ動ユーザーの多くが一度は耳にしたことがあるだろうヒット・メドレー。今回は作者である“しも”も参戦し、「うp主」とプリントされたTシャツで存在感を放っていました。

「二息歩行Deco27」
 2曲目には“鋼兵”が「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」を熱唱。“王族BAND”が奏でるユーロビートのリズムに鋼兵のシャウトがぴたりとハマり、オーディエンスの空気をさらに熱くしていく。早くも限界まで達したボルテージを引き継いで「トウキョウト・ロック・シティ」を力強く、それでいてクールに歌ったのは“Gero”。さらに息つく暇もなく“Φ串Φ”が登場し、透明感のある声で「二息歩行」の切ない歌詞をオーディエンスに届けました。

「骸Attack鬱P」by 赤飯&王族BAND

「魂のルフラン」by 赤飯&サリヤ人&プリコ&Φ串Φ&弟の姉&古参バンド
 ここで雰囲気が一転! 重低音が会場に鳴り響き“赤飯”が吼える。ヘヴィメタルの「骸Attack!!」ヘ! クールダウンとヒートアップが繰り返され、会場には異様な熱気が充満……。
 突然ステージが暗転すると、一瞬の静寂を破って流れ始めた曲は「魂のルフラン」。“古参バンド”による演奏に合わせて、赤飯と女性アーティストたちが会場をさらに盛り上げる!

「炉心融解iroha」by 弟の姉&古参バンド
 続いては“弟の姉”がステージ階段上より登場し、「炉心融解」をしっとりと歌い上げる。この日はただ一人、着物姿でステージに立っていた彼女。「炉心融解」との組み合わせは、どこか幻想的な雰囲気もただよっていました。
 “弟の姉”が会場にもたらしたしっとりした空気をそのままに、「Just a game」を情感込めて歌ったのは“nero”。ファンを魅了してやまないビブラートは今夜も健在。

「letter song/doriko」by サリヤ人&prkr&まらしぃ
 ライヴ中盤戦ということもあり、しばらくは落ち着いた楽曲が続く。“nero”に続いて登場した“サリヤ人”は、“まらしぃ”のキーボードと“prkr”のギターをバックに「letter song」を披露。伸びやかな声で、オーディエンスの心と耳を癒す。
 さらに、二度目の登場となる“Gero”がステージ右方に登場。“まらしぃ”のキーボードのみというシンプルな演奏に合わせて、「Just Be Friends」を優しく歌う。会場も生放送コメントも、皆一様に彼の歌声に聴き入っている様子。

「シザーハンズ/Nem」by ぽこた&古参バンド
 会場全体がたっぷりと癒されたところで、エネルギー充填完了とばかりに「シザーハンズ」を熱唱したのは“ぽこた”。「ライヴは思った通りにはいかねぇもんだな!」と声を張り上げ、MCでもオーディエンスを巧みに盛り上げていく。
 そして一気に温まった空気をさらに上向きにしたのが、“リモーネ先生”による「1925」。この日のために行なったという過酷な滝行の様子が映像で流されると、生放送には彼をねぎらうコメントが次々と並ぶ。

「ローリンガール/wowaka」by メビウス
 ライヴもそろそろ後半戦。登場したのは、ニコ動の歌い手と演奏者で結成されたバンド“メビウス”。ヴォーカルをつとめるフェルナンドこと“ゴム”が、相変わらずのパワフルな歌声で「ローリンガール」を披露。

「英雄」by 軟鉄兄弟&メビウス
 次に登場した“軟鉄兄弟”は、“やまだん”と“湯毛”によるパワフルなユニット。今回もファンの期待通り、熱さあふれる楽曲「英雄」を高らかに熱唱、手慣れたライヴ・パフォーマンスはさすがのクオリティ!

「ダブルラリアット/アゴアニキ」by プリコ&メビウス
 そんな“軟鉄兄弟”も負けじと劣らない熱さを見せたのは「ダブルラリアット」を歌った“プリコ”。オーディエンスのテンションを引き上げ、タオルを使ったパフォーマンスで会場を魅了。

「ぼくとわたしとニコニコ動画」by ヒャダイン&大会議オールスターズ

「エアーマンが倒せない」by せら&大会議オールスターズ
 ラストには男性陣による「ブラック★ロックシューター」に続いて、“ヒャダイン”が登場。出演者全員での「ぼくとわたしとニコニコ動画」、そしてさらに“せら”が登場し「エアーマンが倒せない」の大合唱で、会場とネット越しのオーディエンスに別れを告げました。
 今後、ニコニコ大会議は<ニコニコ大会議2010-2011全国ツアー>と銘打ってツアーを実施、2011年2月4日から行なわれる東京JCBホールで2Daysファイナルを迎えます! さらなる展開にも期待!