〈第28回東京国際映画祭〉日本映画スプラッシュ部門にて作品賞を受賞した、小路紘史監督による長編デビュー作『ケンとカズ』が7月30日(土)に公開決定。裏社会に生きる男たちの生きざまを描いた本作について、
『青春の殺人者』(1976年)や
『太陽を盗んだ男』(1979年)で知られる
長谷川和彦監督より、「登場人物が、皆それぞれ固有のリアリティに満ち満ちているのに感心した。《覚醒剤密売に関わる最低最悪の人間たち》が、何故か“愛おしく”なってしまうのだ。過剰なクローズアップカットの連打も決して上滑りせず、観る者を《未知なる映画の世界》に引っぱり込んでくれる。“必見の新作!!”だろう」と力強い言葉が寄せられています。
自動車修理工場を隠れみのに、覚せい剤の密売をするケンとカズ。ケンは恋人の早紀が妊娠したこと、カズは認知症である母を施設に入れる為金が必要なことを言えずにいた。敵対グループと手を組み密売ルートを増やしていく2人だったが、ヤクザの追い込みもあり、次第に追いつめられていく――。
海外映画祭で上映を重ねた同名の短編(2011年作)をもとに、小路紘史監督が自主制作で長編映画化した『ケンとカズ』。裏社会に身を寄せる者の運命を容赦ないハードなタッチで描き切った、ジャパニーズ・ノワールが体現されています。
(C)『ケンとカズ』製作委員会