多くの中毒者を生んだ2020年夏の1stアルバム『OGGY & THE VOIDOIDZ』や3月に発表されたシングル「メヒコ(フラミンゴ)」も記憶に新しい東京・西荻窪のヒップホップ・ユニット、OGGYWESTが、2ndアルバム『sulfur』を7月1日(木)にリリース。
ダークトロピカルと称される独自の世界観はそのままに、80sジャパニーズ・パンク / ハードコアなどもリファレンスしたという今作は、よりアクティブで、ときに怒りを感じる作品となっています。没 a.k.a NGS(
Dos Monos)、
田島ハルコに加え、poivre、Yancey、Yukei Kobayashiと前作に引き続きshipbuildersが参加し、ミックスは88LEXUZ、マスタリングは向啓介が手掛けています。
また、6月25日(金)に公開された「LET THERE BE OGGY feat. 没 a.k.a NGS」ではDos Monosのラッパー、没 a.k.a NGSを招き、88LEXUZがビートを手掛けて話題を呼んだシングル「T.Rex imagined his future girlfriend」に続くコラボレーションが実現。アルバムのモードを決定付ける象徴的なギター・リフの中、力強くスピットする没 a.k.a NGSが印象的な異形の西荻賛歌となっています。Itsuki Maeshiroが編集したミュージック・ビデオは暗闇の中で吠え身悶える男たちの猥雑でピュアな世界観を加速させます。
[コメント]悪魔は硫黄のにおいを纏ってやってくる。
この国は今、硫黄のにおいで満ちている。マスクをしても、ベリー味のカプセルを潰してリトルシガーで一服しても、西荻Rinky Dink Studioの地下でかび臭いクーラーの風を浴びても、纏わりついて決して逃れることのできない臭気。それが自らの身体からも出ていることに気付いたとき、照明は落ち、暗闇の中から地を這う雄叫びが聞こえてくる。オレたちの鬱屈と慕情、息苦しさ。そして怒りが詰まったこのアルバムを聴いてくれ!――OGGYWEST