即興音楽やクラブ・ミュージックなどに積極的にアプローチしつつ、自らのジャズを追及してきた
ブッゲ・ヴェッセルトフト(Bugge Wesseltoft)の新作『ソングス』(UCCM-1213 税込み2,600円)が3月7日に発売されます。
ベルリンを拠点に活躍するエレクトロ・シーンの旗手である
ヘンリク・シュワルツとのコラボ作
『デュオ』を2011年8月に発表したばかりのブッゲが早くも完成させた新作は、意外にも思えるスタンダード・ナンバー集。デビュー以来、ジャズ・シーンの未来を切り開くべく、さまざま実験を繰り返してきたこれまでの活動からはなかなか想像できませんが、「父が持っていたジャズのレコードを初めて聴いた8歳のときから、僕は毎日鍵盤に向かって、スタンダードを演奏してきた。やっとレコーディングできるレベルのアレンジが出来上がったんだ」と語るとおり、さまざまな実験と並行して、長年にわたって研究してきたスタンダード・ナンバーとそれを演奏してきたミュージシャンに対するひとつの回答と言えそうです。アコースティックな編成でスタンダードを演奏するブッゲ・ヴェッセルトフト。楽しみです。