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超特急、グループ史上最大規模のオンライン・ライヴを配信 2021年東西アリーナ・ツアー開催

超特急   2020/12/28 13:43掲載
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超特急、グループ史上最大規模のオンライン・ライヴを配信 2021年東西アリーナ・ツアー開催
 5人組ダンス&ヴォーカル・グループの超特急が、12月25、26、27日の3日間にわたりオンライン・スペシャル・ライヴ〈Superstar〉を開催しました。

 グループ史上最大スケールのオンライン・ライヴとして、配信ライヴの概念を打ち破る規模のセット・演出で行なわれた本公演は、3日間すべてが異なる構成・メニューのうえ、演出や衣装に至るまでメンバー自身がプロデュース。また、最終日となった27日の終演後には、2021年6月に東西アリーナ・ツアー〈BULLET TRAIN ARENA TOUR 2021 SPRING 「Hoopla!」〉を有観客で開催することも発表。8号車と呼ばれる超特急ファンを、一足早いお年玉で驚喜させました。

 総合演出を務めるユーキを筆頭に、メンバーも深く制作に関わった今回の〈Superstar〉。開演前の映像はリーダーのリョウガが担当し、ファン・クラブ会員用には彼考案によるメンバー慰安旅行の模様が、一般視聴者用には抜き打ちクイズに答える映像が流れて、開演前から8号車たちのテンションを上げました。また、カイは初日の、タクヤは2日目の、タカシは最終日の衣装を全面プロデュース。各公演のテーマに沿って、それぞれのセンスを存分に発揮し、メンバー・ヴィジュアル面からの世界観の構築に一役買いました。

 初日の12月25日は結成9周年の記念日ということで、“テーマパーク”をコンセプトに、変幻自在の“Bullet Train World”へと観る者をエスコート。15曲20分にわたるノンストップ・メドレーで彼ら特有の破天荒ソングをパワフルに連投しつつ、観覧車でのスイートなひと時からミステリアスなお化け屋敷、絶叫必須のジェットコースター、ノスタルジックなメリーゴーラウンドと、彼ら特有の振り幅広すぎるアトラクションを披露しました。

 翌日12月26日、デビュー曲の「TRAIN」で幕開けたDAY2は、“超特急のキズナ物語”がテーマ。芝居仕立てのアクションも交えて1時間のパフォーマンスを一続きのものとし、これまで彼らが歩んできた道のりとそこで紡いできた8号車とのキズナを、ストーリー性豊かに描き出しました。アンコールでは初期から歌われてきた「Superstar」を3年ぶりにニュー・ヴァージョンで披露し、その先の進化をしっかりと見せました。

 そして、2020年最後のライヴとなった12月27日のDAY3は、超特急の多彩すぎる楽曲ラインナップの中でも、“クール&セクシー”をテーマに大人びた側面をフィーチャー。“ダサかっこいい”を封印して、ひたすらにカッコよさだけを見せつけるという、まさしく前代未聞のチャレンジに挑みました。開演時刻になると超特急ライヴでは聞いたことがないほどオシャレなSEが鳴り、画面には艶やかな黒にイメージカラーを取り入れたジャケット&パンツのフォーマルな装いへと身支度するメンバーが映ります。が、次の瞬間には「Fantasista」のイントロをBGMに、なんと黒塗りのリムジンに乗ってくつろぐ5人が。12月16日にリリースされた最新シングル「Asayake」のカップリングとして発表されるや、クール&スタイリッシュなたたずまいで大好評を博したR&Bナンバーで身体を揺らし、グラスシャンパンを飲みかわす姿も堂に入って、オープニングから8号車の度肝を抜きます。さらに、リムジンを降りると、気持ちのいいくらいリズムにピタリと合ったダンスで8号車の目も心も鷲掴みに。続いて「〈Superstar〉最終公演、2020年最後のライヴ、皆さん最高に盛り上がっていきましょう!」というリーダー・リョウガが号令をかけると、今度は「Hey Hey Hey」のブラス音を合図に、目の前のレッドカーペットをファンクに歌い踊りながら進んでライヴ会場に入場。花道先のセンターステージに上がって、そのままパフォーマンスを続けるという斬新な展開は、これまでの超特急ライヴとは間違いなく一線を画すもの。続く「ON & ON」でも、イントロのブレイクでゆっくりと脱いだハットをステージ上から一斉に投げ、その後も大人びたグルーヴに身体を揺らし、宙へと蹴りを繰り出して“生きてる証を この世界に刻みこめ”と高らかに謳います。

 「今日この時間、僕たち超特急と8号車みんなで、このライヴを駆け抜けていきたいと思います」というカイの台詞から、クール&セクシーの度合いはますます上昇。「Full moon」のイントロが鳴って全員ジャケットを脱ぎ捨てれば、フロアから起き上がって腰を揺らすセクシーなムーブに、波間をたゆたうようなタカシの絶妙に柔らかい歌唱が溶け合って、恍惚の世界へと観る者を誘います。「Fashion」でもタカシの透き通るように儚いファルセットが冴えわたり、ダンサー陣も幻想的な曲世界に入り込みます。さらに、カメラに向かって手を伸ばす仕草から切ない表情まで、配信ライヴならではの接写が、彼らの表現力の高さをしっかりと映し出していきます。一転、「DJ Dominator」では小粋なステップと自由闊達なフェイクで、ソウルフルなムードを満開に。歌とダンスの見事なコラボレーションに酔いしれることができるのも、それぞれのハイレベルな進化の賜物といえます。

 ここからは秋に発表した5週連続配信曲を立て続けに披露。センターのメンバーがそれぞれの演出とプロデュースにより史上初のソロ・パフォーマンス。赤いフードを被って砂漠の砂に吹かれたユーキは、グルーヴィーな「Jasper」でなめらかに躍動し、自らのラップを合図に上空で火花を爆発させます。背景のモニターを活用して自身を無限に増殖する映像効果も見事で、指の隙間から鋭い眼光を覗かせる締めくくりといい自己理解力満点。「Never Mine」でカイは笑顔でネックレスを差し出すイメージ映像も交えながら、届かなかった想いへの苦悶をストーリー性豊かに表現。白のオーバーシャツをひらめかせながら水の張ったステージ上で狂おしく舞い、最後に儚い笑みを浮かべて水の中に倒れ伏すと、コメント欄に“ヤバい”の文字が並びます。さらに、鎖で金網に繋がれたタクヤは、激熱ロック・チューン「凱歌」で自由を求めてもがき、叫ぶという、衝撃的な情景を実現。ついに鎖を引き千切ると美しい筋肉もあらわに、歌詞の通り拳をあげ、歯を食いしばりながら、クールの奥に秘められた熱い想いを謳い上げました。最後に、ゲームに夢中なリョウガが「So Crazy」でステージにせり上がると、LEDモニターに流れるワームホールのような幾何学模様をバックに、レーザー光線を操るようなアクションを披露。細身の身体と指を駆使したダンスはしなやか。ユーキいわく、このブロックだけはそれぞれに演出を任せたということで、ソロ曲を丸々ソロでパフォーマンスするのは、この9年で初の試みということ。いずれも自らの持ち味を存分に活かした出来に、総合演出担当として「個性がメチャクチャ出てて感動しました!」と高ぶっていました。

 そして、草原に寝そべるタカシの映像からステージに画面が切り替わると、巨大LED画面に映る青空をバックに彼が歌い始めたのは、5週連続配信の最後にリリースされた「My Answer」。5曲の中でセンターメンバーが唯一設定されていない“全員センター曲”ですが、“迷わず行け”と背中を押してくれる真っ直ぐなメッセージはタカシのピュアな人となりと相性抜群。ちなみに彼がプロデュースした本日1着目の黒スーツには、希望にあふれた花言葉を持つ花の刺繍もあしらったとのことで、ここから着替えたメンバーカラーの鮮やかなジャンプ・スーツといい、衣装にまで明るい未来への希求を込めているのがタカシらしいです。曲後半にノリノリのラップを入れるダンサー4人も加わって5人が揃うと、全員で元気いっぱいの掛け声を入れる「What’s up!?」へ。観る者をチアするポーズも繰り返し振りに組み込まれ、にこやかに“大丈夫!”と歌いかけるポップなアッパー・チューンは、実は3日間とも披露された数少ない曲のうちの一つ。シングル「Asayake」のカップリングとして発表されたばかりの新曲という以上に、今、想定外の危機に見舞われている世界に一番伝えたいメッセージが満載です。

 さらに、ライヴ・タイトル〈Superstar〉のロゴが大写しになったモニターを背に5人でクラップすると、メンバーカラーの音玉が打ちあがり、新たに生まれ変わった「超Superstar」を昨日に引き続き披露。それぞれの個性を反映したソロ・ダンス・リレーでは、モニターの色も踊るメンバーのカラーに変わり、タカシは“最後尾 みんな見守る”という従来の歌詞を“最後尾 みんな乗せていく”とリニューアルして決意表明。事実、ここ数年でシンガーとして目覚ましい成長を遂げている彼の進化は今回の公演でも明らかで、ハッとするようなフェイクやアレンジを聴かせてくれることも3日間でしばしば。時と状況に応じて柔軟に声色や技法を変え、リアルな感情を落とし込むたくましさは、歌い手にとって大きな武器といえます。

 加えて、アッパーなダンス・チューンにより、ダンス&ヴォーカル・グループとしての本領も全開に。躍動的なビートで獲物目がけて投げキスを贈る「Kiss Me Baby」では、ユーキが鮮やかなバク転を決め、タクヤとのペアダンスでも注目を集めます。続いてglobeのカバー曲「Love again」と、熟れた恋心を巧みな身体コントロールで鮮やかに表現してゆけるのは、超特急として9年歩み続け、成長し続けてきた今の5人だからこそ。

 しかし、どうしても“カッコいい”だけに徹しきれないのが超特急。「お前らまだまだいけるのか!? ついてこいよ!」とタクヤが煽ってからはセンターステージに揃って飛び出し、コミカルに振り切れた超特急らしいパワー・チューンでクライマックスを駆け上がっていきます。これまた3日連続登場となった「超えてアバンチュール」ではユーキがオタ芸を打ち、ヘドバンタイムを繰り広げ、「画面の向こうでも思いっきり声出してください!」と満面の笑顔でカイが誘った「Drawイッパツ!」では、超特急と8号車に全力でエールを贈ります。どんなにクールにキメても、やっぱり“これぞ超特急”。10周年を控えた今だから見せられるクール&セクシーと、8号車と培ってきた全力&カオス。そのすべてをひっくるめた、まるで3日間の集大成のようなライヴの終わり。2020年の終わりに、「この不思議な年に、超特急が歩みを止めずに進んでこれたのは8号車に愛されている、必要とされていると実感したから」とカイは感謝を述べました。リョウガも「無観客の配信ライヴで直接会えないというマイナスな部分も、超特急と8号車が今まで築いてきたキズナがあったからこそ、全く感じずやることができました」と伝え、タクヤも「今年は8号車の存在が大きいなと感じました。この固いキズナを胸に、2021年は飛躍の年にしていきたいです」と宣言。タカシに至っては、2020年の経験の大きさを語り、「やっぱり僕は改めて歌が大好きだなって思いました。なので2021年、グループとしてもっと最強な、“Superstar”なグループに変身していきたい」と、頼もしい言葉を伝えました。

 最後は「最高のメンバーと8号車の皆さん、どんなに辛いときがあっても僕たちがヒーローになります」というユーキの言葉から、「Asayake」のカップリング曲「Hero」を初披露。ファンクラブ盤のみに収録された、いわば最も8号車に向けて歌われた曲を3デイズのラストに持ってきたのは、これからも超特急が8号車の希望であり続けてゆくという5人の決意の表れにとれます。サビ前の振りつけには超特急ポーズも組み込まれ、シンクロ率の高いパフォーマンスで“離れていてもつなぐ想い”を表す彼らの頭上には金吹雪が。美しく胸迫る光景に、8号車も“泣ける”“大好きだよ”と想いを寄せます。当然コメント欄には“超特急!”コールが並び、それに応えて上昇するLEDモニターの向こうから、光を浴びて現れた5人が贈ったのは「Asayake」。全人類が闇の中にいるとも言える今、夜明けの輝きを歌ったこの曲で締めくくります。

 「2021年も8号車と一緒にみんなの“Superstar”になれるように走っていきたいと思います」とリーダーが告げ、「良いお年を!」と5人が手を振ると画面が切り替わり、そこで流れた映像が告知したのは、なんと東京と横浜を3デイズずつ回る東西アリーナ・ツアー〈「Hoopla!」〉の開催。2020年初春のファンクラブ・ツアー以来、実に1年4ヵ月ぶりとなる有観客ライヴの決定に、コメント欄の8号車は“絶対に行きたい!”“目標ができた”と興奮を露わにします。

 3日間のライヴでセットリストの楽曲をほとんど被らせず、多彩すぎる引き出しを提示して、配信ならではのエンターテイメントを創り上げた超特急。やはり観客との一体感こそ彼らのライヴの醍醐味。“騒げ!”という意味を持つツアー・タイトルの通り、2020年に叶わなかった熱狂の大空間を味わえる日が今から楽しみです。

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〈BULLET TRAIN ARENA TOUR 2021 SPRING 「Hoopla!」〉
2021年6月4日(金)ぴあアリーナMM 開場18:00 / 開演19:00
2021年6月5日(土)ぴあアリーナMM 開場14:00 / 開演15:00
2021年6月6日(日)ぴあアリーナMM 開場14:00 / 開演15:00
2021年6月10日(木)神戸ワールド記念ホール 開場18:00 / 開演19:00
2021年6月12日(土)神戸ワールド記念ホール 開場14:00 / 開演15:00
2021年6月13日(日)神戸ワールド記念ホール 開場14:00 / 開演15:00

bullettrain.jp/hoopla
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