姫路のバンド、
ゑでぃまぁこんが、ノラ・ガスリーの名曲を
坂本慎太郎とゑでゐ鼓雨磨の共作オリジナル日本語詞でカヴァーした「ホーム・ビフォア・ダーク」が7インチ・シングルで11月21日(金)に「エム・レコード」よりリリースされます。
ウディ・ガスリーの娘で、
アーロ・ガスリーの妹として知られるノラ・ガスリーのたった1枚のシングル「Emily's Illness c/w Home Before Dark」(1967年)は、2009年の復刻リリース以来、マニアの秘匿曲を越えて内外に拡がりました。A面には、19世紀アール・ヌーヴォー的耽美を
ビーチ・ボーイズ『
Pet Sounds』風のサウンドで綴った美しい奇曲「Emily's Illness」が収録されていますが、今回取り上げられているのはミュージシャン達の支持も熱いというB面曲「ホーム・ビフォア・ダーク」。ボサノヴァ・ギターが切ない美しい楽曲です。
本作は、もともと坂本慎太郎のアイデアにより、ゑでぃまぁこんバンドでプライヴェート録音したもので、公開目的ではなかったとのこと。公開目的ではなかったこの隠密録音の噂がエムに届き、長きにわたる円(縁)のループが繋がったような作品が届けられることとなりました。坂本とゑでゐ鼓雨磨が共作したオリジナル日本語詞で歌われており、坂本慎太郎ファンもマストといえる内容。装丁画はゑでゐ鼓雨磨が手掛けています。
また、カップリングには、東京をベースに活動する器楽デュオ、
TORSOによるリコンポジション版を収録。原曲の色を塗り替えたドリーミーな管弦楽に仕上がっています。なお、このカップリング曲の制作には、元曲を知らないトルソに、ゑでぃまぁこん版のヴォーカルと旋律楽器パートを抜いたベーシックトラックを渡して、ほとんど目隠し状態でのリコンポジションを依頼したという秘話も。それでも、最終的にベーシックトラックをも抜きとった叛逆的かつ優雅なリコンポジションに関係者は大いに唸らされたとのことです。
さらに、「ホーム・ビフォア・ダーク」の原曲をB面に収めたノラ・ガスリーの人気シングル「Emily's Illness c/w Home Before Dark」の再プレスも決定。同じく11月21日(金)より発売予定となっています。