日本と台湾原住民族のタイヤル族にルーツを持ち、日本を拠点に活動する歌手、
エリ・リャオ(Eri Liao)が、自身初のソロ作品となるEP『まーらんクーニャン』を7月25日(金)に配信リリース。
台湾原住民族タイヤル族の母と日本人の父を持ち、両文化をルーツに育ったエリ・リャオは、東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業後、同大学大学院を経て、コロンビア大学大学院芸術学部文芸創作コースに編入。在学中にスピリチュアル・ジャズの巨匠
ビリー・ハーパーのバンド・メンバーに抜擢され、プロ歌手としてデビューしました。現在は日本と台湾を拠点に、ジャズ、民謡、即興音楽、口琴、台湾原住民族の歌などを融合した独自の音楽表現を展開。ソロのほか、ハルカストリングス、Aza Roots、エリ・リャオ and スバライの風など、多彩なユニットで活動。8月にはAza Rootsの1stアルバムも発表予定です。
初EP『まーらんクーニャン』は、そんな国内外の様々なプロジェクトに参加してきたエリ・リャオの“声”を、奥深く照らし出す、節目の一作。台湾原住民族のあいだで広く親しまれてきた“スタンダード”とも言えるアミ族の歌や、日本語によるオリジナル楽曲など、民謡〜ジャズ〜即興的アプローチを横断する全3曲を収録。
表題曲「馬蘭姑娘」では、かつて“山地民謡”として知られ、エリの祖母も愛唱していたアミ語の民謡を、沖縄の三線と唄として再構築。かつての女たちの声を思わせるような、ブルースの面影の中に、記憶と歴史、その美しさと混乱をも想起させる静かな叫びが響いています。本曲には、ハルカストリングスやAza Rootsでも一緒に活動しているギタリストのファルコンが参加。
カルメン・マキとの共演をはじめ多方面で活躍する
ファルコンは、エリが日本で台湾原住民音楽を演奏してきた中での、欠かせない存在でもあります。
録音は、日本工学院八王子専門学校ミュージックカレッジ音響芸術科との特別共同プロジェクトとして実施されました。