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ゴーゴー・ペンギン、新作『ネセサリー・フィクションズ』を発表 初のヴォーカル・ナンバーも

ゴーゴー・ペンギン   2025/04/18 13:20掲載
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ゴーゴー・ペンギン、新作『ネセサリー・フィクションズ』を発表 初のヴォーカル・ナンバーも
 英・マンチェスターのアコースティック・エレクトロニカ・トリオ、ゴーゴー・ペンギン(GoGo Penguin)が、2年ぶり、通算7枚目のスタジオ・アルバム『ネセサリー・フィクションズ』を6月20日(金)に発表します。アルバムからの第1弾シングル「ファロウフィールド・ループス」がミュージック・ビデオとあわせて公開されています。

 メンバーのクリス・イリングワース(p)とニック・ブラッカ(b)が監督を務めた「ファロウフィールド・ループス」のミュージック・ビデオには、演奏シーンとあわせて、アルバム・ジャケットにもなったマンチェスターのランドマークでもあるブルータリズム建築の「トースト・ラック」のビルが映し出され、時に荒涼とした、ノスタルジックで、躍動感にあふれた曲のムードを視覚的に表現しています。バンドは「この曲には静謐な悲しみがこめられていると同時に前に進もうとするリズムと勢いがある。タイトルは、僕らが住んでいるサウス・マンチェスターの近くにある隠れた緑道にちなんでいる。昔ここを走っていた古い鉄道(線路)の跡が、今では都会の中の憩いの場になっている」とコメントしています。

 アルバムのアートワークにも最新アルバムにおけるバンドのクリエイティヴな意識の高まりと周囲の環境とのつながりが反映されています。表紙のメイン・ビジュアルの建物の正式名称はホリングス・ビルディングですが、地元では“トースト・ラック”の名で親しまれてきました。サウス・マンチェスターのファロウフィールドにあるランドマークで、近所に住むニックにとって、この建物はたんなる奇抜な建築物以上の意味を持ち、「トースト・ラックはいつもそこにある。車でも、ランニングでも、ウォーキングでも、ほぼ毎日この前を通るんだ。自分はますますその魅力にとりつかれてしまった。ひきよせられる何かがある……」とコメントしています。

 マンチェスター出身の建築家レナード・C・ホウィットが設計し、1950年代後半に建てられたトースト・ラックは、もともとケータリングとファッション専攻のホリングス・カレッジが入っていましたが2013年以降は廃墟となり、次第に自然に飲み込まれています。「今は、ビルのてっぺんから木が生えていて、どうなっているのか誰もわからない」「でも、サウス・マンチェスターの人々にとっては象徴的な存在だ。ブルータリズム建築で奇妙だけど、それなりの美しさがある」とニックは語っています。

 アルバム・ジャケットの写真は、写真愛好家でもあるニックが撮影しました。その写真をもとに、クリスがアルバムのコンセプトを視覚的にもわかりやすいシルク・スクリーン風のデザインに変身させています。「“アルバムのアートワークに使えるような写真はある?”ってクリスが聞くから、たくさん写真を送った。もちろん、ほとんどはトースト・ラックを撮ったものだったけどね」とニックは笑います「このアルバムは、僕らが今いる場所について書かれたもので、この建物は文字どおりその一部なんだ」。

 彼らはアルバム『ネセサリー・フィクションズ』でこれまで以上に新しいテクスチャーとアイディアを全面的に取り入れています。彼らの特徴的なサウンドをさらに押し広げ、モジュラー・シンセも取り入れ、ウガンダ出身で現在は英国を拠点にするシンガー・ソングライターDaudi Matsikoを迎えることで、はじめてヴォーカリストとコラボレーションしました。ニックは「これが、今、自分たちが本当に作りたかったものなんだ」と語っています。


Photo by Mark Gregson

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