TBS系TVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』の劇中曲として楽曲「YOUTH」が起用され、その名をさらに広く国内外へと広めたトリプル・ギター・インスト・バンド、
mudy on the 昨晩。2026年にはバンド結成20周年を控える中、3rdフル・アルバム『
An Instrumental』ぶりとなる新作「CLIMAXXX」を6月25日(水)にデジタル・リリースしました。
今作は、そのタイトルの通り、冒頭から最後までテンションが頂点を突き抜け続けるかのような一曲。執拗に繰り返されるギターリフは暴力的とも言えるほどに直線的で、ノイズ寸前の歪みによって聴く者を圧倒します。しかし、その暴風のようなサウンドの中に、不意に人間的な温度が立ち現れ、気づけば涙してしまうような、無機質な構築美の中に差し込まれる感情の一滴。それが、この曲の核。バンドとしては初めてオーケストラヒットを取り入れるなど、“らしさ”を大切にしつつも楽曲への探求を続ける彼らの新機軸となっています。
なお、mudy on the 昨晩は9月27日(土)東京・渋谷Spotify O-nestにて、20周年に向けた企画ライヴ・シリーズ〈mudy on the 昨晩 presents 『ALL 5』〉を開催。ゲスト・バンドには
MASS OF THE FERMENTING DREGSの出演が決定しています。
[フルサワヒロカズ コメント]mudy on the 昨晩の久しぶりの新曲は、猥雑で直線的であり、執拗に繰り返されるギターリフに慄きつつも、気が付いたら泣いてしまっている。そんなジャンクさの中にある人間味の様なものを描きたいという想いをテーマに制作を始めました。
mudyの楽曲としては初登場のオーケストラヒットを取り入れたり(それにしても歪みすぎだろ!)、繰り返されるリフ、そしてビートを直線的かつ複雑にする事で無機質な世界を作りました。リフの嵐を抜けた先に待つメロディックなメインセクション。ほら、思わず涙が溢れてきたでしょう。前作で固まった表現方法を解きほぐす為の荒療治とも言えるでしょう。
常にクライマックスかの様なこの楽曲のテンションを表す為にも、Xは増し増しで3つ付けときました。『CLIMAXXX』くらって下さい。そして泣きながら踊りましょう。