米ニューヨークと韓ソウルを拠点に活動するエレクトロニック・プロデューサー / DJ / ヴォーカリストのイェジ（Yaeji）が、4月7日（金）に「XL Recordings」からリリースするデビュー・アルバム『With A Hammer』より、シングル「Done (Let’s Get It)」と自らが監督と主演を務めたミュージック・ビデオを公開しています。

　「Done (Let’s Get It)」は、先祖から受け継いだパターンや思考様式、トラウマについて考え、自分自身と世界を癒すためにこれらの世代間のサイクルを打ち壊すという思いが込められた一曲。公式ビデオは今年初めに韓国のソウルで撮影され、イェジの祖父母、叔母や従兄弟など、家族を巻き込んだ心温まる仕上がりとなっています。

　アルバム『With A Hammer』は、ニューヨーク、英ロンドン、ソウルの3都市で構想され、90年代から2000年代初頭の韓国のインディ・ロック、エレクトロニカ、ポップといった変幻自在のサウンドを探求した全13曲を収録。昨年の来日公演も話題を呼んだロレイン・ジェイムスやボルチモアの新鋭のナリッシュド・バイ・タイムをはじめ、イェジも名を連ねるコレクティヴ“SLINK NYC”のK・ワタKやエナイェットらがゲストとして参加しています。

　イェジがこれまでの人生において受けてきた社会からの抑圧と、自分自身に課してきた抑圧の両方とに立ち向かう姿を描いた本作では、“ハンマー・リー”というキャラクターの力を借りて、今まで自分が真実を思うように語る上で障害となっていた、厳格な規律や他人からの期待などを打ち砕いています。また、英語と韓国語の2ヵ国語を使い、自分の胸の内にあるものを真摯に伝えた作品となっています。

　なお、国内流通仕様盤CDには解説および歌詞対訳が封入され、輸入盤は通常のCD / LPに加え、数量限定ピンク・ヴァイナルが同時リリースされます。