ユジャ・ワン(p)とセシル・ラルティゴー(オンド・マルトノ)を迎え、
アンドリス・ネルソンス指揮
ボストン交響楽団が、2024年4月に米・ボストン シンフォニーホールで録音した
オリヴィエ・メシアンの大作「トゥランガリーラ交響曲」。昨年12月に配信されたこの音源が7月18日(金)にCDで発売されます。
20世紀の金字塔と言われる「トゥランガリーラ交響曲」は、公演が行なわれた2024年が世界初演から75周年のアニバーサリー・イヤーでした。今回発売されるCDのブックレットには、1949年の世界初演に際してメシアン自身が用意した自筆譜のタイトルページや、1975年にタングルウッド音楽祭で
小澤征爾がボストン交響楽団を指揮し、
イヴォンヌ・ロリオ(p)と
ジャンヌ・ロリオ(オンド・マルトノ)姉妹と共演した際の貴重な写真など、未公開のものを含む、ボストン交響楽団アーカイブ提供の貴重な資料が収められています。
「トゥランガリーラ交響曲」は、膨大な打楽器群を含む大編成オーケストラに、ソロ・ピアノとオンド・マルトノを加えた全10楽章からなる壮大な作品。ボストン交響楽団の伝説的音楽監督
セルゲイ・クーセヴィツキーが、「好きなだけ楽器を使い、自由なスタイルで、好きなだけ長い作品を書いてほしい」とメシアンに依頼し、自身の設立したクーセヴィツキー財団を通じて委嘱したことで誕生しました。
2024年の公演に参加したピアニストのユジャ・ワンは「ボストン交響楽団、アンドリス・ネルソンス、セシル・ラルティゴーとともに、この歴史的な〈トゥランガリーラ交響曲〉の公演に参加できたことを大変光栄に思います。この録音をお聴きになる皆さんにも、私が演奏中に味わったような興奮を感じていただけたら嬉しいです」とコメントしています。
Photo by Winslow Townson