オーストラリアで最も多作なインディペンデント・アーティストの一人、ジョン・バトラー（John Butler）が、瞑想的な作品だった『Running River』とインスト・アルバム『Still Searching』に続く、彼の3つ目の季節を表すアルバム『PRISM』を9月5日（金）にリリースする事が決定。

　ジョン・バトラーは同作品について「自分にとってこのアルバムは、カタルシスをもたらす作品であり、ジョン・バトラー・トリオという名前から離れ、ソロになることを祝福するものであり、自身の音楽の旅に磨きをかけ続ける中で、新しい音の広がりを感じさせるものだ」と語っています。

　アルバム・タイトルの『PRISM』は、愛、死、政治、内面と外面の混乱、そして贖罪といった、音と感情の「帯域幅」を表しているとの事。本作は全面的にバンド・サウンドを基調にしているが、バトラーとプロデューサーのジェイムズ・アイルランド（POND、San Cisco）の2人で楽器とプロデュースを分担、完全なるソロ・アルバムとして制作。バトラーがバスキングの腕前を発揮していた初期の「ワンマン・バンド」の頃のパワーに真っ向から挑み、生々しい才能の豪胆な炎を讃えています。瞑想的であると同時に爆発的であり、歓喜に満ちて自由であり、ファンクネスに満ち、映画的であり、率直である、そんな作品になっています。

　ジョン・バトラーは本作について「人は長い付き合いの中で、多くの過ぎ去ってしまったこと、もうどうにもならないことを抱えることとなる。俺たちは結局、後悔を覚えるような言動をとってしまうんだ。互いに”子供”として共に過ごし、運が良ければ、うまいやり方を学んで一緒に大人になっていく。だけど、誰も無傷ではいられないんだ」とコメント。

　また、5月28日（水）より先行シングル第2弾となる「So Sorry」が配信開始に。長い年月を経て冷え切ってしまった関係の中で、互いに手を取り合ってやり直そうよと力強く語りかける、ポジティヴなロック・ナンバーです。