毎年恒例となっている
ザ・ビートルズ公式カレンダーの2026年版が、10月3日(金)に発売されます。UNIVERSAL MUSIC STOREが運営する日本で唯一の公式オンライン・ショップ「The Beatles Store Japan」にて予約を受付中。価格は3,300円(税込)です。
2026年はビートルズの来日公演から60年にあたり、表紙に使われたのは、ビートルズのメンバーが東京・日本武道館のステージに上る瞬間をとらえた写真。各月にも新規にアップルより承認を得た写真を数多く使用しています。カレンダーはページを切らずに使用できるリング綴じタイプ。また、巻末には各月に使用した写真の解説があります。
このカレンダーを監修した藤本国彦と、デザインした秋田和徳のコメントが公開されています。
[コメント]1966年は、世界的アイドルとなったビートルズが、野心的・革新的・実験的な新作『リボルバー』を制作・発表した年です。コンサート活動を中止し、以後はスタジオでのレコード制作に重点を置いた活動を続けていくという、大きな転機となる1年。そうした「端境期」に日本公演が実現したのは、日本のファンにとって、何よりの幸運でもありました。
2026年のアップルのオフィシャル・カレンダーは、60年前の「1966年」を意識した構成にしました。全体のコンセプトとしては、2023年版以降のカレンダーと同じく、ビートルズの1962年から69年までの写真を年度順に1月から12月まで並べ、4人の誕生月(2月・6月・7月・10月)には「1966年」の珍しいポートレート写真を使用しました。表紙は、日本制作のオフィシャル・カレンダーということで、ここはやはり日本公演の写真でと。
デビュー・シングル「ラヴ・ミー・ドゥ」の20周年記念盤(1982年)のジャケット写真(撮影は1963年1月)を1月に使った流れで、今回は4人が上下に顔を揃えた「アーティスト写真」を意識的に多めにしました。試しに1月(1963年)、5月(1965年)、9月(1967年)を見比べてみると(5月と9月は配置が一緒)、2年ごとに4人の存在感が増していくのがわかります。12月の次の「写真ページ」には、1966年を象徴する「ペイパーバック・ライター」のPV撮影時の4人の演奏場面(以前に使った写真とは別カット)を選びました。
最後のページには、これまでと同じく各月の写真に解説(撮影年月日と場所)を加え、上部には、『ウィズ・ザ・ビートルズ』(1963年)から『ラバー・ソウル』(1965年)までのジャケット写真を手掛けたロバート・フリーマンによる『リボルバー』の当初のデザイン案と、日本公演のチケットを、他のページと同じく秋田和徳さんに、いい塩梅にデザインしていただきました。――藤本国彦1966年といえばアルバム『リボルバー』のリリースとともに日本公演が実現した年。すなわち2026年は初来日から60周年というわけで表紙を飾るのはその公演最終日に日本武道館のステージに上がる4人の姿を舞台裏から捉えた「モノクロ」のショットを。また4人の誕生月には戯けるリンゴや完全にそっぽを向くジョンといった、それぞれのキャラクターがよく表れている1966年の「モノクロ」肖像写真を。そして最終ページには監修の藤本国彦さんによる使用カットの解説のほか、写真家ロバート・フリーマンによる『リボルバー』のための、「回転」をイメージした魅力的なデザイン案をフィーチャー。採用には至らなかったものの、クラウス・フォアマンが手がけたカヴァー・アート同様これまた「モノクローム」。ザ・ビートルズ公式カレンダー2026は全体の3分の2がモノクロ写真と、『リボルバー』のジャケットに倣って「モノクローム」のビートルズを中心にお届けします。――秋田和徳(c)2026 Apple Corps Ltd.