シンガー・ソングライター / プロデューサーの
デヴ・ハインズによるソロ・プロジェクト“
ブラッド・オレンジ”(Blood Orange)が、7年ぶりのスタジオ・アルバム『エセックス・ハニー』を8月29日(金)に発表します。このアルバムから、「マインド・ローデッド(feat. キャロライン・ポラチェック、ロード & ムスタファ)」「サムウェア・イン・ビトウィーン」「ザ・フィールド(feat. ザ・ドゥルッティ・コラム、タリク・アル・サビル、キャロライン・ポラチェック&ダニエル・シーザー)」の3曲が公開されています。
『エセックス・ハニー』でデヴ・ハインズは、家族の喪失による悲しみ、生まれ育ったイングランドという土地、そして人生を通して音楽が持つ癒しと共同体の力をテーマにしたといいます。歌詞は日記風でありながら共同体的なものであり、喪失の後にしばしば訪れる記憶のもやの中に存在するものに。音楽的にはアナログ・レコーディングを通して、チェロのモチーフの繰り返し、ブラッド・オレンジの初期作品へのオマージュ、そしてデヴの青春時代からの様々な音楽的体験が音に反映されており、音響的には、エセックスで育ち、未来を思い描いていた少年時代の彼の夢に織り込まれた、パンクなディストーションとメロディアスで幻想的な音色を奏でるアコースティックギターなどさまざまなアレンジと楽器が用いられています。
ドゥルッティ・コラム、キャロライン・ポラチェック、
ムスタファ、
ダニエル・シーザー、
ロード、ゼイディ・スミス、ティルザ、ブレンダン・イェーツ(
ターンスタイル)、メイベ・フラッティら、豪華なゲスト・アーティストたちが参加。デヴとグラミー受賞歴もあるアメリカのエンジニア兼プロデューサーであるMikaelin “Blue” Bluespruceとの共同作業によるプロデュースとミックスが行なわれ、マスタリングはエジプト出身でニューヨーク在住の女性エンジニア、Heba Kadryが手がけました。
この新作について、デヴ・ハインズは「好きな音楽を聴いて、それに癒されて、それをコピーしようとする。少なくとも私はそうやって学んだ。今は、以前より多くの音楽を聴いていると思う。しばらく離れていたけれど、アルバムができた。悲しみ、イギリス、青春、そして音楽について語っている」と語っています。