ニュー・アルバム『
生命の樹〜Tree of Life〜』を携えて、現在全国コンサート・ツアー〈さだまさしコンサートツアー2025 生命の樹〜Tree of Life〜〉を絶賛開催中の
さだまさしが、広島原爆の日となる8月6日に、長崎で20年にわたり歌い続けた“伝説”の野外コンサート〈夏 長崎から〉を長崎市の稲佐山公園野外ステージにて19年ぶりに開催しました。
今回で通算21回目となった〈夏 長崎から〉は、さだまさしが「音楽は平和の象徴だから」と日本、世界へ平和の思いを発信しようと1987〜2006年に地元長崎で開催。「家族連れで楽しんでほしい」との思いから、無料で実施され、毎回1万5千人を超える観客を集め、長崎の夏の風物詩として親しまれてきたコンサートです。今回の開催に向けて「今年で戦後80年、被爆80年という大きな節目ということに背中を押されて、あとで後悔してもいけないと思って、今年は強引にやる決意をしました」と言うさだまさしは、今年73歳を迎え最後のつもりで、8月6日に長崎で歌おうという決意で19年ぶりに開催を果たしました。
今回、そのイベント趣旨に賛同してくれた
今井美樹、
河合勇人、
グレープ、
湘南乃風、
笑福亭鶴瓶、
スガ シカオ、
立川談春、
南こうせつがスペシャルゲストとして出演。その他にも長崎市長の鈴木史郎、長崎県知事の大石賢吾、長崎のプロサッカークラブ Vファーレンの
高木琢也監督、マスコットキャラクターのヴィヴィくんが駆けつけ、ジャンルレスで豪華なゲストが次々にステージへと立ち、さだまさしと共に会場の客席を沸かせ、笑顔に変えていきました。次のステージまでの間には出演者とさだのトークが繰り広げられるなど、途切れることなく楽しめるステージの構成になっていました。
大トリとして再登場したホストのさだまさしは「長崎BREEZE」「北の国から」「道化師のソネット」のヒットソングを披露。続いてニュー・アルバム『生命の樹〜Tree of Life〜』に収録されている「母標」、「広島の空」を2曲連続で歌唱した後のMCでは「このコンサートの間にほんの一瞬でもいいから大切な人の笑顔を思い浮かべて下さい。そして、その笑顔を守るために自分に何ができるのか、これを考えましょう。そして、自分が何を成すべきかが分かったら、そこへ向かって歩きだそうじゃないですか」と、会場に集まった13,000人を超える観客に向けてコンサート開催の想いを語りかけました。本編ラストを「はなむけの詩」で締めると、客席からさだまさしに向けた多くの「ありがとう」という言葉が届けられる感動のステージとなりました。
客席からの期待に応えてアンコールも行われ、「風に立つライオン」を歌唱。その後のMCでは「またいつ会えるか分からないけど、最後というのが嫌なので約束をします。被曝90年の年にお互い元気で会いましょう!」と、再び〈夏 長崎から〉のステージに立つことを約束。
最後には再びステージにオールラインナップを呼び込み、未来への希望を歌う「祈り」を全員で歌唱し、この日に出演したスペシャルゲストたちをさだまさしが、最後まで1組ずつステージから送り届け、19年ぶりの開催となった〈夏 長崎から 2025〉は大円団で幕を閉じました。
ニュー・アルバム『生命の樹〜Tree of Life〜』を受けての全国コンサート・ツアー〈さだまさしコンサートツアー2025 生命の樹〜Tree of Life〜〉は、8月17日(日)のリンクステーションホール青森公演から再開。今後も精力的な活動を続けるさだまさしの活躍にぜひご期待ください。
撮影: 田中聖太郎