ウータン・クランのレジェンド・ラッパー、
ゴーストフェイス・キラー(Ghostface Killah)がニュー・アルバム『Supreme Clientele 2』をリリース。あわせて、収録曲「Rap Kingpin」のミュージック・ビデオも公開されています。
本作は2000年に発表された傑作アルバム『Supreme Clientele』の続編であり、ニューヨークヒップホップレジェンドたちによるMass Appealのシリーズ『Legend Has It...』の一環としてリリースされたもの。10年をかけて制作され、
ナズや
レイクウォン、
メソッド・マン、
GZA、
レッドマン、
コンウェイ・ザ・マシン、
Styles P、
M.O.Pほか大物ゲストが多数参加しています。
2000年にリリースされたゴーストフェイス・キラーのアルバム『
Supreme Clientele』は全てを変えました。それは単なるアルバム以上の、一つのムーブメントであり、暗号化された言語、ワイルドでソウルフルで、そして型破りなスラングと感情のシンフォニー。ヒップホップのあるべき姿、目指すべき姿についてのそれまでの考え方を一新しました。アルバム『Supreme Clientele』の核心は、時代を超越した不朽の名作である点。彼のラップスタイルは正しく斬新で、ヒップホップ史上のスペシャルな地位に燦然と輝き、後世のアーティストたちにも多大な影響を与えてきました。
そして、四半世紀を経て発表されるニュー・アルバム『Supreme Clientele 2』は、まるでタイムカプセルを開けたかのような衝撃をもたらします。トニー・スタークスことゴーストフェイス・キラーの帰郷であると同時に新章でもあり、彼は最新の、しかし馴染みのあるレンズを通してそのレガシーを見つめ直しています。本作は、過去を追うのではなく、彼が謳歌する今この瞬間がテーマ。本物のラップ、ギミックなしのゴーストフェイス・キラーの本質が宿る仕上がりとなっています。
また、ゴーストフェイス・キラーは、この種のアーティストの最後の一人であり、アルバム『Supreme Clientele 2』は、この種のラップアルバムの最後の一枚とも言えます。トレンドなど関係なければ、迎合も一切無し。あるのは洗練されたループの層と、激しいラップ、そして伝説的でアイコニックなストーリーテラーの紛れもないあのシャガレ声。あらゆるものを見聞きし、二度目の人生を歩む今、再び新たな方法でそのスクリプトを書き換えているのです。
本作について、ゴーストフェイス・キラーは「「『Supreme Clientele 2』は、オリジナリティの象徴なのだ」とし、「至高の精神から生み出された、まさに時代を象徴する作品なのだ」と豪語しています。