文筆家で、レーベル「rings」のプロデューサーを務める原雅明が、新刊『アンビエント/ジャズ マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノから始まる音の系譜』を9月12日(金)に発表します。この本で、原は
マイルスの音楽をアンビエント的観点から聴き返し、
イーノの音楽をジャズの角度からとらえ直すことで、今日におけるジャズとアンビエントの交差の源流を訪ねます。
本は「マイルス・デイヴィスのジャズとアンビエント」「ブライアン・イーノのアンビエントとジャズ」「ECM もう一つのジャズとアンビエント」「日本におけるジャズと環境音楽の往還」の4章からなり、マイルスとイーノのみならず、ECMの音作りの真髄や、
菊地雅章、
高田みどり、芦川聡、
吉村弘、
尾島由郎、清水靖晃といった日本におけるジャズと環境音楽の文脈も俯瞰することで、ジャズとアンビエントの混交が進む現代にひとつの道筋をつけています。
また、この本の発売を記念したイベントがふたつ企画されています。
ひとつめは、9月23日(火・祝)に東京・WPU Shinjukuで開催される「dublab.jp presents Listening Event “JAZZ / AMBIENT”」。ゲストに環境音楽のシーンを牽引し、海外からの再評価も高い尾島由郎を招き、関連の音源を聴きながら原と語り合います。また、「JAZZ / AMBIENT」を各々の解釈で展開させていくDJによるパフォーマンスも予定されています。入場無料。
ふたつめは、10月13日(月・祝)に東京・狛江 野口晴哉記念音楽室で開催される「『アンビエント/ジャズ――マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノから始まる音の系譜 』出版記念レコード鑑賞会」。音楽家の
岡田拓郎を招き、新刊に関連する作品をレコードで聴きながら、原と岡田が対談します。予約制・20名限定。