1980年デビュー、1983年の3rdアルバム『月姫』が、和風シンセ・ポップの名盤として近年国内外で再評価されているシンガー・ソングライター、
山口美央子。2023年には40周年記念CD『
月姫 40th Anniversary Edition』が発売され話題を集めましたが、2010年代後半からアーティスト活動を再び活発化させている彼女の3年ぶりの新作アルバム『LOVE & SALT(ラヴ・アンド・ソルト)』が完成。10月22日(水)にリリースされることが発表されています。
ソニーミュージックから初の新作リリースとなる本作は、初期
YMOに貢献したシンセサイザー・プログラマーで、山口のデビュー時からのコラボレイターでもある
松武秀樹がプロデュースとミックスを担当。マスタリングは
ROVOや
DUB SQUADのメンバーとしても活躍する益子樹が手掛けます。
持ち前のミスティックなムードとソングクラフトの妙は不変ながら、アッパーでダンサブルな彼女の新生面が際立つ作風で、Tr1「FREYA」には
屋敷豪太がドラムスで参加。Tr10「SEVEN SEAS OF DREAMS ("MAGIC" Remixed by Sasuke Haraguchi)」には、注目の新世代クリエイターの原口沙輔によるTr3「MAGIC」のリミックス。Tr8「DIAMOND-EYED」、Tr10ではかつてYMOの歌詞を手がけた
クリス・モズデルが英語歌詞を提供しています。
完全生産限定盤(Special Edition)は、作曲家としても300曲以上の楽曲を他アーティストに提供している山口が、その中から自選した特典CD『Mioko's Songbook』を付加した2枚組。彼女の多彩な才能を再認識させる構成となります。
[山口美央子 コメント]3年ぶりのオリジナルアルバム『LOVE & SALT』、このアルバムを制作するに当たって最初に考えた事。私の中では前作『FAIRYTHM』はかなり自分の好みの世界に飛び過ぎた感があって、今回はもう少し地面に近く(でも浮いてるかもしれませんが…)したいという思いがありました。そして数年続いたコロナ禍の間、個人的に聴いていた音楽は主に海外の軽いポップ&ダンス系の曲で、それらを聴くにつけ最新のミックス、ヴォーカルにも魅せられ、アルバムの方向性は“POP”にしようと決めた矢先に、今回スペシャル版として、私が以前作曲を手掛けた作品集+このオリジナルアルバムの2枚組も別途に作るという企画を頂き、そこからは“作家時代に書いた自分の昔の曲に負けてはいけない”と、作曲には特に力を入れて制作をしました。変化を呼ぶ「風の時代」に、今回はかなり前進出来たかと思います。私の新たな異空間の旅へようこそ。(CDセルフライナーノーツより引用)