ピアニスト・
五条院凌が、10月4日に東京・俺のフレンチ グランメゾン大手町にて、クラシック・アルバム『
GOJOSSIC(読み: ゴジョシック)』(10月1日発売)のリリース記念パーティーを開催しました。
煌めくシャンデリアの下、音と美が溶け合うような一夜が幕を開け、五条院が纏ったのは、ショート丈ドレスにニーハイブーツ。クラシックの厳格さに、自由な美意識を重ねるそのスタイルは、まさに“GOJOSSIC”の世界そのもの。
五条院が舞台に一歩足を踏み入れた瞬間、空気が変わり、その存在が放つ気品と挑発、静けさと強さで全てが音になります。
フレデリック・ショパンの「革命のエチュード」から始まり、「幻想即興曲」、そして
ドビュッシーの「月の光」へ。一音ごとに磨き抜かれた透明な響きが、グラスの縁をなぞる泡のように会場を包み込み、美食と音楽、ふたつの芸術が呼吸を合わせた瞬間、そこにいた誰もが“感覚の陶酔”を味わいました。
「皆様の応援があり、リリースすることができました。メルシー御座いました」と、気品に満ちた感謝の言葉で微笑む五条院。ファンからのリクエストをもとに選ばれたという本作には、五条院のクラシックへの愛と、音に生きる女性としての誇りが息づいています。
アンコールでは、アルバムのリード曲、
フィリップ・グラス「Etude No.6」を披露。緻密なリズムが描くミニマルの波紋に、観客はただ見惚れるしかありません。その音は、まるで未来のクラシックの予告のように、静かに美しく響き渡りました。
次章へは、聖夜に咲く“GOJOSSIC”の続編。五条院は、12月20日(土)長野・レザンホール、そして12月24日(水)東京・霞ヶ関イイノホールでのクリスマス公演を控えています。それぞれ異なる演出で構成されるとのこと。冬の空気に、彼女のピアノがどんな光を描くのか。誰もがその瞬間を待ち望んでいます。
クラシックの枠を超え、ファッション、アート、そして生き方へと昇華した五条院凌の新章。アルバム『GOJOSSIC』は、ただの音楽ではありません。それは、“美しく生きる”という意志の音となっています。