ワルツ王として知られる
ヨハン・シュトラウスII世が2025年10月25日(土)で生誕200年を迎え、年末年始にウィーンをはじめ、世界各地で記念公演 / イベントが予定されるなか、日本でも、人気オペレッタ『こうもり』が2026年1月22日(木)から1月29日(木)まで、東京・新国立劇場で上演されます。有名な序曲からシュトラウスお得意の軽やかな音楽が続き、美しいワルツやポルカにのせてユーモアいっぱいの喜劇が繰り広げられます。
新国立劇場の『こうもり』は、ウィーンの名テノール、
ハインツ・ツェドニクが演出を担当。ウィーンの香気あふれるエレガントな舞台で、クリムトの絵から飛び出したようなユーゲント・シュティール風の美術・衣裳も見どころです。
銀行家アイゼンシュタイン役には、ベルリン・ドイツ・オペラなどで活躍するテノールのトーマス・ブロンデル。妻ロザリンデには、新国立劇場には『タンホイザー』エリーザベト以来の登場となるサビーナ・ツヴィラク、悪友ファルケにはザルツブルク出身でウィーン国立歌劇場などでも同役を歌っているラフェル・フィンガーロスが出演。日本からは、カウンターテナー
藤木大地がオルロフスキー公爵役で登場します。
大人から子どもまで誰もが楽しめ、世界的に人気のオペレッタ『こうもり』の舞台はウィーン郊外。アイゼンシュタインは顧問弁護士の不手際で禁固刑を受け大憤慨。しかし、悪友ファルケに誘われ、妻ロザリンデには「刑務所へ出頭する」と偽り、変装してオルロフスキー公爵邸の夜会へ。そこで仮面の美女を妻と気づかず口説きます。翌朝、刑務所に出頭したアイゼンシュタインは駆けつけた妻の浮気を疑いますが、自分の浮気がばれて逆にやり込められます。そこへ、この茶番劇の仕掛人ファルケが現れ、「すべてはシャンパンのいたずら!」と大団円を迎えます。
また、この公演には、文化庁劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業により、小学生〜18歳以下(2007年4月2日以降生まれの方)203名の招待が実施されます。対象日・受付期間など詳細は新国立劇場のウェブサイトをご覧ください。
写真:新国立劇場「こうもり」より 撮影:鹿摩隆司