空族・富田克也監督の最新作『潜行一千里 ILHA FORMOSA』が11月22日(土)より東京・新宿・K’s cinemaにて公開となります。これを記念し、公開日の11月22日より2週間、同劇場にて『サウダーヂ』、『バンコクナイツ』、『国道20号線』、『典座 -TENZO-』ほか全11作品が一挙上映される空族特集上映〈どうして世界はこうなった?「選べ、失え、行け!2025」〉の開催が決定しました。
最新作『潜行一千里 ILHA FORMOSA』は、2026年に撮影が予定されている新作映画のため、舞台となる台湾に飛び、そこに住む人々と交流を深め、現地の人々や歴史、そして現在を掘り下げていく空族の徹底したリサーチが活かされたドキュメンタリー作。アミ族の住む花蓮県タパロン部落や、そこから3000メートル級の中央山脈を越えて辿り着いたセデック族の部落、台湾の最南端に位置するパイワン族の村までを巡り、三日三晩踊り続けるアミ族最大の豊年祭や、失われつつある原住民の言葉でラップし始める若者たちなどに迫ります。10月28日にはドキュメンタリーの一旦を垣間見ることのできる予告編も公開されています。
また、爆音上映をはじめ、映画配給や出版などを行なうboidが発行する「boid ペーパー vol.2」にて『潜行一千里 ILHA FORMOSA』の特集も発刊されます。空族の富田克也、相澤虎之助のロングインタビュー、WEBマガジン「boid マガジン」で連載していた富田、相澤による調査報告の再録に加え、映画編集者・大川景子、アーティスト・梅田哲也による寄稿、『潜行一千里 ILHA FORMOSA』に録音・選曲で携わるstillichimiyaのYOUNG-Gと、在台10年のイラストレーター、永岡裕介による台湾原住民音楽についての対談など、全80ページにおよぶ充実の内容となっています。「boid ペーパー vol.2」は映画の公式パンフレットの代わりとして、11月22日(土)より公開劇場の窓口にて販売されるとのことです。