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孤高のピアニスト、ユタ・ヒップ死去

ユタ・ヒップ   2003/04/17掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
 ドイツ人のジャズ・ピアニスト、ユタ・ヒップが2003年の4月7日にニューヨークの自宅で死去しました。享年78歳。長年、音楽活動から離れていたせいもあって、残した作品はわずかですが、ブルーノートに残した『ザ・ユタ・ヒップ・クインテッド』(写真)と『ヒッコリー・ハウス〜』のたった2作品だけで、半世紀もの間、世界中で愛されてきました。ジャケットに表れる鮮烈なヴィジュアル・イメージも手伝って、聴いたことが無くても誰でも知っているでしょう? 中古レコード屋のジャズ・ピアノのエサ箱には、必ずこの2枚はありますからね。それだけ多くの人が買っているのでしょう。これだけ有名な彼女ですが、晩年はほとんど訪れる人も無く、友人の看護婦に看取られて逝ったそうです。ミュージシャンとの交流も、リー・コニッツと連絡をとる以外にほとんど無く、あのレコード・ジャケットから漂う孤高のイメージは、最後までそのままでした。

 実はユタ・ヒップはマイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンよりも年齢は上。ジャズを創造して来たモダン・ジャズの先人たちも、次々と世を去ってしまいますね。もうすぐオスカー・ピーターソンが来日しますが、こういったモダン・ジャズの大物達は観ておかないと次は無いなと思います。我々ジャズ・ファンは彼らの演奏を最期まで聴いて、未来に伝えて行かなければいけませんね。謹んでご冥福をお祈りします。
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