現在、世界でもっとも活躍している指揮者のひとりである
パーヴォ・ヤルヴィが、
フランクフルト放送交響楽団と2009年から2013年にかけて4年がかりで成し遂げた
ニールセンの交響曲全曲録音。その国内盤
『ニールセン: 交響曲全集』(SICC-30257〜9 4,800円 + 税)が1月20日(水)、36ページもの別冊解説書付きでリリースされます。
デンマークの国民的作曲家ニールセンの6つの交響曲は、それぞれが独自の風貌ときわめて個性的な響きを備え、シベリウスの7曲と並び北欧が生んだ稀有なオーケストラ作品として20世紀音楽の中で重要な位置を占めています。エストニア生まれのヤルヴィにとっては、
シベリウスと同じく北欧音楽の重要なレパートリーにあたります。
ヤルヴィの解釈は、鋭いリズム捌きやクールなリリシズムの表現、そしてシンフォニックな構成感を生かした男性的なダイナミズムが聴きものです。また、フランクフルト放送響の持つドイツの放送オケらしい機能的かつパワフルな底力も聴きもの。第5番のみ、シンシナティ響との旧録音がありますが、そのほかの5曲はパーヴォにとって初録音となります。
また、
NHK交響楽団の新首席指揮者となったヤルヴィは12月25日(金)のNHK総合テレビの番組「あさイチ」(8:15am〜9:54am)へ生出演することも決定。「特選!エンタ」のコーナーで、年末の風物詩とも言えるベートーヴェンの交響曲第9番について、その魅力や、今年のリハーサルの様子を交えながらN響の演奏について語る予定です。詳細は「あさイチ」オフィシャル・サイト(
www.nhk.or.jp/asaichi/2015/12/25/02.html)にてご確認いただけます。