エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)が、グレイスランド(エルヴィスの自宅)の“ジャングル・ルーム”と呼ばれるホーム・スタジオで行なった生前最後のスタジオ・セッションを収録する『ウェイ・ダウン・イン・ザ・ジャングル・ルーム』(SICP-4950〜1 3,600円 + 税)が8月10日(水)に発売されます。
1975年に40歳を迎えたプレスリーは、プロフェッショナルなスタジオの予算やスケジュールから離れて音楽制作に没頭できるよう、ハワイをテーマにした内装のホーム・スタジオ“ジャングル・ルーム”を作りました。このアルバムには1976年2月28日と、同年10月28日〜30日の2度にわたって行なわれた伝説のセッション音源を収録。エルヴィスのほか、ジェームズ・バートン(g)、ロニー・タット(ds)、デヴィッド・ブリッグス(key)、グレン・D.ハーディン(key)、ジェリー・シェフ(b)、ノーバート・パトナム(b)、J.D.サムナー&ザ・スタンプス(cho)といった、彼の長年のツアー・バンドのメンバーによる演奏を、付き合いの長いプロデューサーのフェルトン・ジャーヴィス、エンジニアのマイク・モーランが録音しています。
このうち、トップ10ヒットとなった「心の痛手(Hurt)」を含む10曲は、1976年春にアルバム『メンフィスより愛をこめて』としてリリースされ、他の楽曲もライヴ音源とともにアルバム『ムーディ・ブルー』に収録され、エルヴィスが亡くなる直前に発売されています。
『ウェイ・ダウン・イン・ザ・ジャングル・ルーム』のディスク1は、音源に新鮮な観点を与えるため曲順を並び替えられ、アウト・テイクを収録するディスク2の音源は、メンフィスのサム・フィリップス・レコーディング・サービスでミキシングされました。アウト・テイクには、スタジオ内でのやりとりも収録されており、セッションの様子をまるでこっそり見ているかのように体験できます。また、ディスク2は13曲目の「何でもないのに[別ヴァージョン]」を除き、録音順に並んでいます。
見開き型ジャケットに入れられた150gの12inchアナログ盤(輸入盤のみ)とデジタル・フォーマットでも発売される予定です。