タイトルや歌詞に“東京”が登場する楽曲のみを収録したコンピレーション・アルバム『東京レコード散歩』の第1弾が、ソニー・ミュージックダイレクト、日本コロムビア、ポニーキャニオンの3社から11月30日(水)リリース。時代と共に変貌を遂げてきた東京という街を、歌で振り返ることのできる作品となっています。
ウェブサイト「歌謡曲リミテッド」で連載されていたコラム(内容を大幅改定、加筆したものが書籍
「東京レコード散歩 〜昭和歌謡の風景を訪ねて〜」として発売中)からタイトルが付けられた本作は、その著者であり“アーカイヴァー”を自称する音楽ライター / プロデューサーの鈴木啓之が選曲・監修を担当。3タイトルには、
朝丘雪路&ランブラーズ「銀座ルネッサンス」、
西田敏行「新宿ラブストーリー」、フォー・コインズ「ブルー・ナイト・トウキョウ」、牧 秀夫とロス・フラミンゴス「ウナ・セラ・ディ東京」など、今回で初CD化となる音源も収録されています。
東京で生まれ育った自分にとってはそれらこそが故郷の歌であり、長い間愛おしく思い続けてきた作品たちである。実際に東京の街を訪ねながら、それらの歌を紹介すると共に、懐かしい風景やかつて存在したレコード店のことなどを綴ったのが拙著「東京レコード散歩」(東京ニュース通信社・刊)だが、書籍ではどうしても伝えられないのが音。そのジレンマが本コンピレーションCDの実現によって解消されることとなった。出来る限りたくさんのメーカーを跨いで展開出来ることを願ってやまない。二度目の東京オリンピックを間近に控え、日々めまぐるしく変貌し続けている東京の街を眺めながらこれらの歌を聴いていると、今はもう失われてしまった建物や街並の記憶が甦ってくる。ターンテーブルの上を滑らかに駆けゆくレコード針の如く、優雅で抒情豊かな音楽の散歩をお愉しみください。――アーカイヴァー 鈴木啓之