米ギター界の重鎮
ビル・フリゼール(Bill Frisell)が、
ペトラ・ヘイデンと共演した前作『
星に願いを』(2016年)に続き、OKehレーベル第4弾となる最新作『
ミュージック・イズ』(SICP-31111 2,600円 + 税)を3月16日(金)に全世界同時発売。
『ミュージック・イズ』は、2000年に発表した『
ゴースト・タウン』以来18年ぶりとなるソロ・ギター・アルバム。フリゼールが「ソロでやるのは、つねに挑戦」と語る意欲作です。録音は昨年8月にオレゴン州ポートランドのタッカー・マーティーン所持スタジオ“フローラ・レコーディング・アンド・プレイバック・スタジオ”で行なわれ、長年タッグを組むリー・タウンゼントがプロデュース。
信頼する仲間のサポートを得て完成した本作について、「僕にとって音楽はつねに、人とどうやって一緒にやるかだから、会話をするようなもの。コール・アンド・レスポンス。一人きりで演奏するのはまるで異次元だよ。考え方をかなり変えないといけない。今回のレコーディングに先立って、ニューヨークのザ・ストーンで1週間ライヴをしたんだ。毎晩、今までやったことのない曲をやってみた。意図的に自分が少し不安定な状態をキープしていた。居心地悪い、不安な感じだ。安全だとわかっていることに甘んじたくなかった。その流れをスタジオにそのまま持ち込めればと思った。事前に全部計画を立てておくのは嫌だったんだ」とコメントしています。
また、「自分が作った曲をレコーディングしたいというのは、最初からはっきり思っていたこと。ここ数年、他の人が書いた曲のプロジェクトがとても多かった。でも、そろそろ自分の音楽に戻る時だったんだ。このアルバムに収録しているのは新作もあれば、かなり昔のものもある。50年以上、ひたすら音楽をやってきた。理解しつくすことはない。年をとることのすごいところは、はるか昔に聴いたり演奏したりしたものを再訪できること。つねに新たな発見や発掘がある。新たな道が開けてくる。本当に運が良ければ、それまでの道中で何か習得できたものがあったことに気付くかもしれない。そういう長焦点レンズを通して自分の音楽を眺めるのは、不思議なものだよ」と語るように、収録曲はキャリア初期のものから書き下ろし新曲まですべてオリジナル。日本盤にはボーナス・トラック1曲が追加収録されます。