“見ず知らずだった私たちから、まだ見ず知らずのアナタへ”をコンセプトに、行き場のない不安と答えのない焦燥をひたすら等身大で綴る5人組ヴォーカル・コレクティヴのmzsrz(ミズシラズ)が、6月23日(水)に3rdシングル「アンバランス」をリリース。そのリリック・ビデオ(Short.ver)をYouTubeにて公開しています。
「アンバランス」は、元
NGT48の
山口真帆が初主演を務める映画『ショコラの魔法』の主題歌で、
Hey! Say! JUMPやAdoの楽曲をクリエイションするボカロプロデューサーの
DECO*27が作詞・作曲を、DECO*27の盟友のRockwellがアレンジを担当。当初はすべてmzsrzが歌唱していましたが、映画監督の
森脇智延監督とプロデューサーから、山口演じる主役の“哀川ショコラ”や映画で伝えたいテーマのひとつ“〈願望〉と〈現実〉のバランスの有り様”が歌詞と非常にシンクロしているため、山口本人の声を加えることでより主題歌らしくなるのでは? と提案されたのを受け、急遽レコーディングを行なうことに。“ツライ現実は、夢を生きるための代償? そんな夢なら覚めちゃえばよくない? 「こんなはずじゃ」は、勝手ですか?”といったストレートで内向的、ともすれば自分本位ともいえる、決して明るく楽しいだけではないリアルを生きる生々しい心情が綴られた“告白”のような詞世界が印象的で、時計の針が時を刻む謎めいたイントロから重厚なオーケストラによるゴシカルで奥行きのあるアレンジが施されたサビへと向かう展開に“人間の闇深さ”を表現した、抒情作といえます。
楽曲に客演した山口は「久々のレコーディングだったのでとても緊張しました!歌詞を初めて見た時にハッとする点がたくさんありました。映画の世界観にマッチしているだけでなく自分自身も共感できる点があったからです。特に〈ツライならこのまま捨てちゃえば 見たくない夢なら覚めちゃえば〉という歌詞。誰しも挫けてしまいそうなことがあったり、嫌なことがあって逃げ出したいって思うことが沢山あると思います。そういう〈もう頑張れない〉って思った時に〈無理しなくても良いんだよ〉と言って寄り添ってくれるような歌になっていると感じました」「私が歌っているヴァージョンは映画でしか聴けないのでぜひ劇場で聴いていただきたいです!」とメッセージを寄せています。
mzsrzのメンバーもそれぞれ次のようにコメントしています。
幼少期からの『ショコラの魔法』の原作のファンで、想い出がいっぱい詰まったこの作品に、主題歌という素敵な形で関わることが出来て、感謝の気持ちでいっぱいです! 夢はあるのに、それに向かって努力できない。現実を見ることを怖がって、何もできない。そんなネガティヴな感情を持ってしまっている人に対して、自然と前を向かせてあげられるような希望のある曲だと思います。――大原きらり自分の行動を理解しつつも、日々繰り返す失敗や後悔などに対する葛藤を歌っています。私と同じような受験生、夢や目標を追いかけている方々にも聴いていただきたいです。――作山由衣 何かを選択するということはもうひとつの可能性を捨てるということで、何が正解で何が間違いか分からないから選択するのはいつも怖くてなかなか1歩前に進めない。この曲は、そんなことを感じている人にこそ、聴いて欲しいです。――実果 この曲を初めて聞いたとき“過去の自分”と向き合っているような気持ちになりました。一生消えてくれない辛い記憶が蘇ると苦しくなりますが、自分から周りに助けを求めるのって本当に勇気がいると思います。周りに迷惑はかけたくないから笑って誤魔化しちゃう時もあります。そんな時は、少し自分勝手に救われるのもアリだって思わせてくれる曲です。――ゆゆん この曲は聴く人によって様々に解釈が別れると思います。自分の間違えを認め、弱さを知ったり、映画『ショコラの魔法』のストーリーのように欲を満たそうとして同時に大切なモノを失ってしまっていたり……。“人間の本当”を赤裸々に語った曲。きっと、この少しダークな歌詞に共感することで、心が軽くなる人もいると思います。――よせい