細野晴臣デビュー50周年記念ドキュメンタリー映画『
NO SMOKING』の公開から2年。新たに、2019年にアメリカ・ニューヨークとロサンゼルスで開催された貴重なライヴ映像と、細野晴臣の直近のトーク・シーンをまとめたライヴ・ドキュメンタリー『SAYONARA AMERICA』が11月12日(金)より、東京・シネスイッチ銀座、東京・渋谷シネクイント、大阪ステーションシティシネマほかにて全国順次公開されます。
『NO SMOKING』の公開から2年、世界は一変してしまいました。突然現れたウィルスにより、それまで普通だったことが、普通でなくなり、音楽も映画も舞台も、全てのエンタテインメントを家で楽しむことが余儀なくされる日々が普通になってしまいました。そんな自由が制限された世界だからこそ、“マスクがなかった世界を偲んで”、2019年アメリカ、ニューヨークとロサンゼルスで開催された“集大成”となるライヴを記録した幸福感と高揚感に満ちたライブ・ドキュメンタリーがついに公開されます。
そしてこの度、本作公開を記念して、11月9日(火)〜11日(木)シネスイッチ銀座にて「細野晴臣 映画音楽レトロスペクティブ」と題した特集上映の開催が決定。上映予定作品は、『
銀河鉄道の夜』(1985年:
杉井ギサブロー監督)、『
メゾン・ド・ヒミコ』(2005年:
犬童一心監督)、『
グーグーだって猫である』(2008年: 犬童一心監督)、『
万引き家族』(2018年:
是枝裕和監督)、『NO SMOKING』(2019年:
佐渡岳利監督)、『Malu 夢路』(2019年: エドモンド・ヨウ監督)という、細野晴臣が初めて映画音楽に携わったアニメーション『銀河鉄道の夜』から近年の傑作まで、ファン垂涎の6作品。さらに特別に、それぞれの作品への“細野晴臣スペシャル・メッセージ文”付きでの上映が決定。今回その上映に先駆けて、『NO SMOKING』、『万引き家族』へのメッセージを先行公開しています。
一方、最新作『SAYONARA AMERICA』については、『NO SMOKING』公開時からアメリカ公演をまとめて映像化する構想があったと細野晴臣は振り返っています。「たとえばDVDだけなら、記録としての役割があればいいと思うけど、映画館で上映するとなると、映画が好きな自分にとっても面白いものでないと。暗闇でずっと観るわけだし。特にいまの時代、それを公開するということは自分にとってもなんらかの意味がないとね。メッセージがないといけないと思って、そんなにいっぱい込められないけど、多少はいまの自分の考えを入れようと思ったんだ。それでアメリカ公演の映像だけでなく、新たにそういう要素を自分で撮ったんだよね。スタジオの屋上に上がって」とコメント。劇中、細野自身が屋上で映像を撮影し、今の思いを観客に語りかけます。
©2021“HARUOMI HOSONO SAYONARA AMERICA”FILM PARTNERS
ARTWORK TOWA TEI & TOMOO GOKITA