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映画『ヘルタースケルター』が韓国公開、蜷川実花監督&沢尻エリカが訪韓
蜷川実花
2013/04/18 14:42掲載
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映画
『ヘルタースケルター』
の韓国公開が5月2日よりスタート。これに伴い、現地からの熱い要望を受け、
蜷川実花
監督と主演の
沢尻エリカ
が訪韓を果たしました。
2人は4月16日に現地入り。到着した金浦空港には大勢のマスコミとファンが駆け付け、ちょっとしたパニックに。同日からTV、雑誌、新聞の取材をこなしつつ(45媒体以上!)、翌17日にはプレミア上映イベントに登場。マスコミほか、沢尻の現地ファンクラブ会員も参加し、熱烈な歓迎を受けると、今後の抱負として、「役者業を中心にして、幅広い役柄を演じて、みなさまに新しい作品を届けたいなと思っています」(沢尻)、「近いうちに新しい映画を作って、また韓国に来たいなと思いますし、エリカともまた新しい役を通して出会いたいなと思っています」(蜷川)と、コメントを寄せています。
<『ヘルタースケルター』韓国プレミア上映イベントより>
――韓国の印象はいかがですか? 韓国の好きなものはありますか?
蜷川
「まず韓国で上映できることをうれしく思っています。昨日も焼肉食べたり買い物行ったり楽しんでいます。つい先日なんですがBIGBANGをみてファンになって仕事してみたいなと思っています」
沢尻
「みなさん本当にありがとうございます。韓国に来るのは『パッチギ』以来約7年ぶりで、思い出深いです。韓国料理が好きなので、色々食べて楽しんで帰りたいと思います」
――(沢尻へ)『ヘルタースケルター』は、約5年ぶりの映画ですね。この作品を選んだ理由をお聞かせください。
沢尻
「4年前くらいに実花さんから原作をもらって読んだ時に、この役は本当にすごいなと思い、作品に吸い込まれ、この役を絶対に挑戦したいなと思いました」
――ハードな演技、感情の起伏が激しい役に挑戦されましたが、たいへんだったと思いますが、いかがでしたか?
沢尻
「みなさん御覧になって放心状態だと思いますけど、撮影も同じで毎日没頭してやっていました。なにより実際演じるためには、いままでにやってきた役とはまるで違うアプローチが必要な役で、演じるというよりも、その人になっていかないといけない役でした。役をやり終えて、いろんな人の感想を聞いて、挑戦してよかったなと思いましたし、自信にもなりました。私が目指している役者は、1つのイメージに固執しないで、作品ごとにいろんな役ができる人です。“りりこ”という役に出会えて本当に良かったです。ちょっとずつ階段をのぼるように、役者して1作品1作品成長していきたいです」
――(蜷川へ)映画を撮ることに、写真家としての活動が役に立ちましたか?
蜷川
「私は写真を撮っていて、こういう色味や密度感が好きで、私にとっては呼吸するように自然なもの。たとえば、主人公“りりこ”の部屋の家具や美術に驚かれるのですが、本当に私はあの部屋みたいなところに住んでいます(笑)。
――この題材を選んだ理由は?
蜷川
「原作の岡崎京子さんが好きで。女性の心情を深く描いている方。特に『ヘルタースケルター』は、女の強さも、弱さも入ってる。ずっと映画化したいなと思っていました。いろんな方が映画化をされたかったようなのですが、それを私がやることができて本当にうれしいです」
――整形の後遺症の恐怖とかを描いているだけではなく、大衆やマスコミの恐怖というものを描いているように感じたのですが、いかがですか?
蜷川
「そうですね。整形の後遺症で悩むということよりも、大衆の無責任さや、スターは欲望の塊を引き受けていることを描きたかったですし、女性の美に執着するさま、女性にとっての美しさ、幸せなども問題提起したかったです。そして何より、りりこは美しければ幸せになると(最初は)信じていますが、最後には自分の力で別の場所にたどりつく姿を描きたかったです」
――妹のちかこは重要なキャラクターだと思ったのですが、最後に整形して出てくる必要があったのでしょうか? 韓国では美容整形が社会的な現象なだけにお聞きしたいです。
蜷川
「脚本段階から、どうしても残したいと思ったシーンです。この映画においては、美容整形の善し悪しではなく、妹のちかこも整形をして美しさを手にすることで、自分に自信を持つことができ、幸せを感じている様を描きたかったのです。また、その場所が渋谷であるということも、若い女性が多い街なので“小さなりりこ”は、どんな女性の中にも住んでいることを描きたかったのです」
――たくさんのファンに会いましたが、いかがでしたか?
沢尻
「韓国に、こんなにファンの方々がいることにビックリしました。本当にうれしいです。ぜひこの映画も応援してくださいね」
――(沢尻へ)映画の中でお気にいりのシーンはありますか?
沢尻
「気にいったシーンはいくつもあるんです。本当に好きなシーンばかりで。例えば、りりこの部屋で寺島(しのぶ)さんとの冒頭のシーンも好きですし、同じく最後の2人のやりあい、その緊迫感と迫力は思い出に残っています。あのシーンで寺島さんを殴り倒すお芝居をしてるんですが、実は後から妊娠されていたのを聞いて、本当に女優魂がある人だと驚きましたし、役者として尊敬しています」
――今後の抱負についてお聞かせください。
沢尻
「役者業を中心にして、幅広い役柄を演じて、みなさまに新しい作品を届けたいなと思っています」
蜷川
「近いうちに新しい映画を作って、また韓国に来たいなと思いますし、エリカともまた新しい役を通して出会いたいなと思っています」
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