日本漫画界を代表する2人の異才、
大友克洋と
江口寿史がタッグを組み、1991年9月に公開されたSFアニメーション映画『
老人Z』の
サントラ盤が、公開30周年を記念して、最新リマスタリングを施した高品質Blu-spec CD2仕様、タイトル『
「老人Z」サウンドトラック 30th Anniversary CD』で4月24日(土)に再発売されることが決定。同時に、完全生産限定のクリアレッドヴァイナル(透明赤)仕様で初めてのアナログLP化も実現します。
『老人Z』は、原作・脚本・メカニックデザインを『
AKIRA』『
スチームボーイ』の大友克洋が、キャラクター原案を『
ストップ!!ひばりくん!』の江口寿史がそれぞれ手掛けて話題を集めた、
北久保弘之監督による長編アニメーション映画。老人介護ロボットが暴走するという奇想天外なストーリーをはじめ、メカアクションとギャグをふんだんに盛り込んだ高いエンターテイメント性は、その年の毎日映画コンクールでアニメーション映画賞を受賞するなど高い評価を受け、現在でも国内外で根強い人気を誇る一作として知られています。
大友と江口、そして当時新進のアニメ監督だった北久保との飲み屋での雑談から始まったという本作の音楽は、北久保監督たっての希望で、
チャクラ、
キリング・タイムなどの個性派バンドを率いてきた奇才・
板倉文(いたくらぶん)を起用。ポップで人懐こいメロディを、インダストリアル・テクノやエスニック、現代音楽など多様な要素で包んだ劇伴に、時に大胆な加工・編集を施したサントラ盤は映画からは独立した魅力が。チャクラ時代からの盟友・
小川美潮が歌うエンディングの主題歌「走れ自転車」も聴きどころとなっています。
今回の30周年記念盤にはLP、CD双方とも、大友克洋 / 江口寿史 / 北久保弘之 / 板倉文の2021年最新インタビューを掲載したブックレットが封入されるほか、初回生産分特典として主題歌「走れ自転車」仮想アナログシングルジャケットも付属。資料的価値も極めて高い『老人Z』フリーク必携の決定盤といえる仕上がりになっています。なお、LP版は東洋化成主催「アニソン on VINYL 2021」第2弾発表分にエントリーされます。