ソロ・プロジェクト“
Mellowhead”やプロデューサー業、近年では
LOVE PSYCHEDELICOのKUMI(vo)らと結成したバンド“
Uniolla”での活動でも知られる
深沼元昭がキャリアのスタートとして90年に結成したロック・バンド、
PLAGUES(プレイグス)。彼らの初期の傑作として名高いメジャー2ndアルバム『リトル・バッファロー・ララバイ』(95年)のリリース30周年を記念して6月に開催される東京・大阪でのライヴに合わせ、全曲再レコーディングされたアルバム『リトル・バッファロー・ララバイ2025』(CD)がライヴ会場限定で発売されることが決定しました。
95年発表の『リトル・バッファロー・ララバイ』は、渋谷系全盛だった当時の音楽シーンの中でも異質に感じられるスワンプ・ロックやサザン・ロックといった70年代アメリカの様式を、追体験しかできなかった世代ならではの感覚で再構築(アップデート)しつつ、そうした“どこにもないアメリカ”への憧憬を寄る辺ない若者感情とリンクして描いた圧倒的な世界観が、多くの音楽メディアやロック・リスナーからもPLAGUES初期の傑作として高い評価を得ました。
このアルバム収録曲の多くは近年のPLAGUESのライヴにおいても重要な位置を占めており、長年にわたって多くの人たちに強い思い出とともに愛され続けていることへの感謝も込めて、オリジナル・リリースからちょうど30年の節目となる今年、〈「Little Buffalo Lullaby」30th Anniversary Special Live〉と銘打った記念ライヴを東京と大阪で開催することとなりました。
記念ライヴに合わせて発売される『
リトル・バッファロー・ララバイ2025』は、過去のリテイク・ベストに収録されなかった「思い切り甘いミルクシェイク」「国境を越えて」「スタンブル・オーヴァー」「チェリー・ゴールド」「ブルーズ・フロム・ザ・バスルーム(リプライズ)」そしてシークレット・トラック扱いだった「リトル・バッファロー・ララバイ」をニュー・レコーディング。既発再録ものもあらためてギターを多く録り直しており、2025年の新たな息吹を得ています。
録音には、深沼のほかドラマーの
後藤敏昭、Uniollaでも一緒に活動する岩中英明(ds)と
林幸治(b /
TRICERATOPS)、
堀江博久(key /
the HIATUS)が参加。なお、記念ライヴは後藤以外、同じメンバーで行なわれます。
また、『リトル・バッファロー・ララバイ2025』CDのライヴ会場限定発売に先駆けて、収録曲「国境を越えて(2025 new recording)」、カップリングの「思い切り甘いミルクシェイク(2025 new recording)」が先行シングルとして5月28日(水)にデジタル・リリースされています。
[コメント]発売から30年経つプレイグスのメジャーでの2ndアルバム「リトル・バッファロー・ララバイ」は、当時からみなさんに評価していただき、人気曲も多かったので、これまで、リテイクベストで再録発売された楽曲も多くありました。今回、発売から30年ということで、再録されていなかった「思い切り甘いミルクシェイク」「国境を越えて」「スタンブル・オーヴァー」「チェリー・ゴールド」「ブルーズ・フロム・ザ・バスルーム(リプライズ)」そしてシークレットトラック扱いだった「リトル・バッファロー・ララバイ」を新録し、既発のものもギターを多く録り直し、2025年版の「リトル・バッファロー・ララバイ」を製作しました。
プレイグスは、大きく成功したバンドでは全くないですが、そのコンセプトやこれまで作り演奏し記録してきた楽曲群にはとても愛着はあります。そして、そもそもこのバンドがなければ僕はみなさんの前に出られていなかった、とても重要な存在です。だからこそ、オリジナルメンバーが実質的に自分1人となった現状での存続にとても悩んでいます。が、今はとにかく、堀江くんも駆けつけてくれる6月のライブ(14日 大阪@心斎橋ANIMA 20日 東京@渋谷クラブクアトロ)を最高のものとするため全力で頑張ります!――深沼元昭(PLAGUES)