セクスミスが英国でアルバムを制作するのは2008年に発表された『Exit Strategy of the Soul』以来。2024年11月に、自身の60歳を祝う公演〈Sexsmith At Sixty〉のため英国を訪れたセクスミスは、公演後、ロンドンのEastcote Studiosでプロデューサーのマーティン・テレフェとともに新作をレコーディングしました。テレフェは『Exit Strategy of the Soul』でもプロデューサーを務めています。
新作についてセクスミスは「ロンドンでレコーディングするのは2007年以来で、ここで充実した時間を過ごすことをどれほど恋しく思っていたか気づかなかった。Eastcoteでマーティン・テレフェとふたたびレコーディングをするのは、本当に自由な感覚だった。彼がレコーディングにどれほど即興的なアプローチをとるのか、すっかり忘れていた。毎日、どの曲をレコーディングするかを考えながらスタジオへ向かい、それぞれの曲が当初の意図とは違う方向に進むように想像し直していた。そして、スタジオに着く頃には、たいてい何か新しいことに挑戦する準備ができていた」「マーティンはとてもオープン・マインドで、直感的だ。何事にも反射的に反応しない。スタジオはさまざまな出入りするミュージシャンであふれているので、誰が自分のアルバムに収録されるかまったくわからない。Claes BjorklundやEd Harcourtなど、以前のアルバムにも参加してくれたミュージシャンもいて、彼らとふたたび仕事ができて本当にうれしかった。ほかにも、偉大なRobbie McIntosh(Paul McCartney、The Pretendersなど)が4曲で演奏してくれたり、著名なプロデューサーのChris Kimseyがふらっと立ち寄って、1曲歌ってくれたりと、カメオ出演もいくつかあった。中でも特に印象に残っているのは、近所に住むNora Joy Stephens(僕が住んでいるストラトフォードの出身)の娘さんが、アルバムの最後の曲で歌いに来てくれた時だ。彼女は美しい声の持ち主で、自身も素晴らしいソングライターだ」と語っています。