電子書籍『ミュージック・ライフ+』に連載され好評を博したテキストを全面改稿&書き下ろしを追加した、
サエキけんぞう著
『ロックの闘い』の出版記念イベントが11月29日(金)、「diskunion新宿 BIBLIOPHILIC&bookunion」にて、音楽評論家の大鷹俊一を迎えて行なわれました。
『ロックの闘い』は、1965年の
ボブ・ディランから1985年のプリンスまで毎年1枚、計21枚に及ぶピックアップしたアルバムを素材にロックを語るというもの。今回は実際にアーティスト関連の音源を聴きながらの進行に。
「この本を書いたことの根底には、“能動的にもう一度ロックを聴いてみないか?”という問いかけをしたいということがありました。選んだ21枚のアルバムをひも解けばひも解くほど、浮かびあがってくるストーリーがあるんです。リズムやアレンジ、レコーディングはなぜそういう変化を遂げたのかといったことから、この音楽がどういう経緯で生まれてきたのかといったようなこと。それを知って語っていくことで、ロックはより楽しく深い聴き方ができると思うんです」(サエキ)。
この日は、ある意味で本書の核になるアーティスト、
ジミ・ヘンドリックスをフィーチャー。ジミヘンの音楽性の変化や、それに伴うバンド・メンバーの変遷、ジミを取り巻く環境の変化、そしてその音楽が進もうとした方向……と、話題は尽きることなく、その変化に即した音源を聴きながらイベントは進行、本書をベースに、様々な逸話や音源を交えたディープなトークが繰り広げられました。