ザ・シー・アンド・ケイクのフロントマン、
サム・プレコップ(Sam Prekop)が、ホームである米シカゴ「Thrill Jockey」より9月26日(金)にリリースするソロ・アルバム『
OPEN CLOSE』より、タイトル・トラックが9月17日に先行配信されました。
アルバム『OPEN CLOSE』は、2020年作『
Comma』以来5年ぶり、
ジョン・マッケンタイアとのデュオ・アルバム『
Sons Of』や、独デュッセルドルフの電子音楽家、
ステファン・シュナイダーが主宰するレーベル「TAL」からリリースされたソロ作『
The Sparrow』からは約3年ぶりとなります。
録音はサム自身、ミックスはサムとザ・シー・アンド・ケイクのバンドメイトでもあり、
トータスの新作も控えるジョン・マッケンタイアが担当し、マスタリングは
坂本龍一とのコラボレーションでも知られる12k主宰の
テイラー・デュプリーが担当。『Sons Of』で実践されたリズム重視の構成を取り入れ、サムの2010年の『Old Punch Card』以降のインスト作品としては最もリズミカルでグルーヴィに、サムの本質であるメロディのセンスはより研ぎ澄まされ、複雑かつ繊細なサウンドながら、かつてないほどポップで煌びやかな作品に仕上がっています。
先行配信された「OPEN CLOSE」は、アルバムの冒頭を飾る8分を超える楽曲で、今年5月に米サンフランシスコで開催された、
ララージとの初のツーマン公演のソロのセットでも1曲目に演奏されたアルバムを象徴する1曲。穏やかなドローン音で始まり、微細なメロディ、パーカッシヴなグルーヴ、そして質感が変容していく電子音のサウンドスケープへと展開していきます。サム・プレコップの探求心に満ちた作曲アプローチは、タイトルの考案にも反映されており、「1、2秒以上考えると、複雑になるような、シンプルな言葉が好きです。…あまりにも早くすべてを明かしてしまうような言葉には興味がありません」と語っています。
なお、「HEADZ」から発売される日本盤のみ完全未発表の新曲「MIRROR CHOICE」「DIVISIONS ADD」の2曲がボーナス収録され、こちらもテイラー・デュプリーがマスタリングを担当。HEADZを主宰する佐々木敦による解説、楽曲の魅力と分析を綴った
南波一海の解説も読見応えのあるものとなっています。また、購入者特典としてポストカードが付属することも決定。対象店舗は後日発表とのこと。詳細は「HEADZ」の公式サイトをご確認ください。
Sam Prekop by the artist