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スリーフォード・モッズ、新作アルバムよりグウェンドリン・クリスティーを迎えた冒頭曲をMVとともに公開

スリーフォード・モッズ   2025/10/22 17:22掲載
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スリーフォード・モッズ、新作アルバムよりグウェンドリン・クリスティーを迎えた冒頭曲をMVとともに公開
 社会に対する不満や怒りを、DIYなパンク・サウンドとメッセージ性の強い歌詞で表現するUKのパンク・デュオ、スリーフォード・モッズ(Sleaford Mods)が2026年1月16日(金)にニュー・アルバム『The Demise of Planet X』をリリースすることを発表。あわせて、アルバムの冒頭曲「The Good Life」をミュージック・ビデオとともに公開しています。

 労働者階級の代弁者であるアンドリュー・フェーンとジェイソン・ウィリアムソンによる新作アルバムは、これまでで最もスケールが大きく野心的。俳優のグウェンドリン・クリスティー(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『ゲーム・オブ・スローンズ』)が初となる音楽作品への参加及び出演を果たし、Life Without Buildingsの元フロント・ウーマン、Sue Tompkinsという稀少なゲスト参加に加え、オルダス・ハーディングやソウル・シンガーのLiam BaileyとグライムMCのSnowyとのコラボレーションが並びます。

 公開された「The Good Life」のMVは、ベン・ウィートリー(『イン・ジ・アース』『MEG ザ・モンスターズ2』)が監督を務め、先述したグウェンドリン・クリスティーのほか、ミッドランズ出身のバンド、Big Specialが出演。同曲は、社会的な崩壊と個人的な崩壊が入り混じった感覚を描いたもの。アンドリュー・フェーンよる切迫感のあるビートと魅惑的なメロディに乗せて、ウィリアムソンがマシンガンのような語り口で、音楽シーンに波紋を呼んだ自身の発言の影響を描き出しています。

 Big Specialとグウェンドリン・クリスティーは、その発言によって生まれた混乱の中で揺れる、彼の内なる葛藤と苦悩の声を代弁。ジェイソン・ウィリアムソンは「“The Good Life”は、他のバンドをけなすこと、そしてそれが自分にもたらす喜びと苦しみについて歌っている。自分自身に問いかけているんだ――なぜ自分はバンドをけなすのか?なぜそんなことをずっと続けているのか?グウェンドリンとビッグ・スペシャルは、俺の心の声を具現化してくれていて、“良い人生(=Good Life)”を楽しむべきなのか、それとも混沌に身を委ねるのかという、内なる葛藤をめぐって議論しているんだ」と説明しています。

 アルバムには、ありきたりな表現を打ち破る「Megaton」、オルダス・ハーディングによる雲のように軽やかなヴォーカルをフィーチャーした「Elitest G.O.A.T.」、有害な男らしさを鋭く突く内省的な「Bad Santa」、そしてBBCで60〜70年代に放送されていた子ども向け番組『The Magic Roundabout』に着想を得た軽快なラップ・チューンであるタイトル曲などを収録。地元ノッティンガム出身のシンガー・ソングライターであるLiam Baileyは疲れきった世界を嘆くようなソウルフルな歌声で「Flood the Zone」に参加。トランプ主義への痛烈な批判を歌い上げています。

 また、ベン・ウィートリー監督の同名映画から着想を得たホラー・ヒップホップ「Kill List」では、Snowyが鋭いラップを披露し、「No Touch」では、惜しまれつつ解散したLife Without BuildingsのSue Tompkinsをスタジオに招き、ウィリアムソンとのデュエットを実現。ふたりの人間味あふれる声がしなやかなベースラインとオルゴールのようなキーボードのモチーフの上で美しく絡み合っています。

[コメント]
『The Demise of Planet X』は、未来を予測することが非常に困難な状態の中で生きる人生、そして集団的トラウマによって形づくられた人生を表している。前作を書いたときは、停滞――まるで死体のように息をしていない国――についての作品だった。あれから3年、その死体は戦争とジェノサイド、そしてコロナ禍の長引く心理的影響によって切り裂かれ、SNSはグロテスクで歪んだデジタル操作の場へと変貌した。まるで廃墟の中で生きているような感覚。それは俺たちの集団的な精神に刻み込まれた、多層的でおぞましい異形のようなものだ。世界がクソみたいな状況に落ちていく中で自分を褒めるのもどうかと思うけど、『The Demise of Planet X』には本当に満足している。ただ突きつけるだけの作品じゃなくて、ちゃんとメガネをかけて中身を覗き込むように、じっくり味わう必要があるんだ。
――ジェイソン・ウィリアムソン(Sleaford Mods)

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Photo by Nick Waplington

■2026年1月16日(金)リリース
スリーフォード・モッズ
『The Demise of Planet X』

beatink.com/products/detail.php?product_id=15448
先行シングル「The Good Life」配信リンク:sleafordmods.ffm.to/goodlife

[収録曲]
01. The Good Life feat. Gwendoline Christie & Big Special
02. Double Diamond
03. Elitest G.O.A.T. feat. Aldous Harding
04. Megaton
05. No Touch feat. Sue Tompkins
06. Bad Santa
07. The Demise of Planet X
08. Don Draper
09. Gina Was
10. Shoving the Images
11. Flood the Zone feat. Liam Bailey
12. Kill List feat. Snowy
13. The Unwrap
14. Give ‘Em What They Want (bonus track for Japan)
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