東京を拠点に活動するビートメイカーの
soakubeatsが、昨年12月にCDでリリースしたアルバム『
ひとり分の力』をレコード化、3月25日(水)にsoakubeats主宰レーベル「粗悪興業」のオンラインショップをはじめ全国のレコード店、CD店で販売を開始します。各店舗での予約受付も開始されています。
また、12月1日(月)から各種ストリーミングサービスでの配信もスタート。これまでCD限定のリリースだった作品が、新たな形でリスナーへと届けられます。
soakubeatsはトラップやグライムなど、ストリートのラップミュージックからの影響を消化したサウンドを聴かせるビートメイカー。2012年からPCでのビートメイクを開始し、これまでに
ECDや
OMSBらを迎えた2012年のソロ・アルバム『
Never Pay 4 Music』、OGGYWESTとの2021年のコラボ・アルバム『永遠』などの作品をリリースしています。
今回再リリースされるアルバム『ひとり分の力』は、soakubeatsが制作に行き詰った際に自身を奮い立たせようと見返したというECDのツイートから取った言葉をタイトルに冠した作品。神秘的なシンセを鳴らすトラップを中心に据えつつ、骨太なブーンバップやエモーショナルなブレイクビーツなども取り入れた一枚となっています。
客演には「地に足の着いた人であること」を重視したという人選で、これまでにも共作している
Minchanbabyやonnnenのほか、
tofubeatsや
A-THUG、PAZUや
Moment Joonらが参加。
soakubeatsが「流行に沿うのではなく自身の興味の赴くままに制作した」と話す普遍的な魅力を追求したビートに、日常生活のサウンドトラックとなるような私的な側面を覗かせたリリックを乗せて彩っています。
アートワークは坂脇慶のディレクションで画家の佐藤允による描き下ろし。また、レコード版にはOGGWESTと
CHIYORIとの「一安心」に、
小林勝行を迎えたリミックス・ヴァージョンが収録されます。ミックスとマスタリングは
Illicit Tsuboiが担当。
[コメント]『ひとり分の力』をCDでリリースしてから、まもなく1年が経とうとしています。
当初はサブスクリプションでの配信を行わない形でのリリースだったため、告知が始まるまでは不安でいっぱいだったことを今でも鮮明に覚えています。
しかしその不安は杞憂に終わり、多くの方に聴いていただくことができました。
温かいメッセージを届けてくださる方もいて、大袈裟ではなく本当に救われました。
「もう最後にしよう」
そう思って作り始めた作品でしたが、最後になることなく、このたびウルトラ・ヴァイヴさんよりアナログレコードとしてリリースされることが決まりました。
発売日は2026年3月25日(水)を予定しています。
また本日よりCD版のサブスクリプションでの配信もスタートします。
レコード版には、エクスクルーシブ音源として小林勝行さんを迎えた「一安心」のリミックスバージョンを新たに収録し、さらに、アートワークは佐藤允さんが描き下ろしてくださいました。
こうして『ひとり分の力』を、自分が思い描いた理想の形でリリースできることになりました。
「どうして無力だと思いたがるのか。あるよ。ひとりにはひとり分。力が。」
制作中に何度も救われたECDさんの言葉を胸に、「ひとり分の力を信じ、自分の人生を生きる人」に聴いてもらいたくて作ったアルバムです。
誰かに託したほうが良い結果になるとしても、それでも自分の力を信じて立ち上がった人に寄り添える作品になることを願っています。――soakubeats