ポール・モチアン 、
ビル・フリゼール 、
菊地雅章 ら多くのミュージシャンと共演してきたベーシスト、
トーマス・モーガン (Thomas Morgan)が、初のリーダー・アルバム『Around You Is a Forest』を11月7日(金)に発表します。
制作には、モーガンがSuperCollider(リアルタイム音声合成とアルゴリズム作曲法のためのオープンソースソフトウェア環境)で設計した仮想弦楽器「WOODS」を使用。「WOODS」は、西アフリカのルート・ハープ、アジアの琴、ハンガリーのチンバロム、マリンバなど、弾いたり打ったりする弦楽器の音色を想起させつつ、モーガンが作り上げた生成コードによって動作する、生きて進化し続ける楽器として設計されており、創造的で遊び心にあふれた、彼のコンピュータ / プラグラミングとの関わりを明らかにしています。
アルバムには、
ダン・ワイス (タブラ)、
クレイグ・テイボーン (Key, フィールドレコーディング)、
ジェラルド・クリーヴァー (ds)、
ヘンリー・スレッギル (fl)、
アンブローズ・アキンムシーレ (tp)、
ビル・フリゼール (g)、
イマニュエル・ウィルキンス (as)、そして詩人
ゲイリー・スナイダー (声)が参加。「WOODS」とのデュエットを披露しています。
モーガンの父親はコンピュータ・サイエンスの教授で、モーガンは幼いころにコンピュータの手ほどきを受けました。その後、彼はオープンソース環境の柔軟性や、フリーソフトウェア運動に根ざした探求心と自由な精神に強く惹かれ、その一方でジャズに魅了されたものの、これら二つの世界が遠く離れたものとは感じていませんでした。モーガンは「ジャズのミュージシャンは音楽のハッカーだ」「両者に共通するのは好奇心であり、瞬間に何かを発見し、それを即座に応用することだ」と語っています。
モーガンは10月15日(水)から17日(金)まで東京・南青山 ブルーノート東京で開催されるビル・フリゼール・トリオの公演にベーシストとして出演。12月には日本でのソロ・ツアーを予定しています。日程は12月9日(火)愛知・名古屋 TOKUZO、12月11日(木)岡山・蔭涼寺、12月12日(金)兵庫・神戸 100BAN Hall、12月14日(日)東京・赤城神社、12月16日(火)沖縄・石垣島 Jazz Bar すけあくろ、12月19日(金)沖縄・浦添美術館、12月20日(土)福岡・うきは Studio 1143。
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Photo by Shinsuke Shinohara