2011年11月にパリで行なわれたユネスコ総会において、ユネスコとユネスコ親善大使を務めるピアニストの
ハービー・ハンコックが、翌2012年から4月30日を“インターナショナル・ジャズ・デイ”(International Jazz Day)”とすることを発表。以来、同日にユネスコとアメリカのジャズ最高峰教育機関「ハービー・ハンコック・インスティテュート・オブ・ジャズ」が主催するイベントが行なわれることから、ジャズを祝う国際デーとして記念日に制定されています。
全世界のユネスコ加盟国をはじめ、十分な教育を受けられない地域に住む子供たちに、ジャズを通じて世界のさまざまな文化に対する理解を深めながら、ジャズを伝えていくことを目的とし、世界各地でジャズのライヴのほか、ワークショップやセミナー、パネルや座談会などが開催されています。
2013年のトルコ・イスタンブールをはじめ、2014年は大阪、2015年はフランス・パリと毎年グローバル・ホストシティ(世界開催ホスト国)を替えて行なわれ、2024年のモロッコ・タンジールに続き、2025年はアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビがホストシティに選ばれています。
ホストシティでのメインイベントには、日本からも日本代表としてさまざまなジャズ・ミュージシャンが参加。2016年のアメリカ・ワシントンD.C.の際には
渡辺貞夫、2017年のキューバ・ハバナにおいては
黒田卓也が参加しました。2025年はサックス奏者の
馬場智章が日本代表として「国際ジャズデー2025 オールスター・グローバル・コンサート」に参加します。
(写真は、2024年9月リリースの馬場智章のメジャー・デビュー・アルバム『
ELECTRIC RIDER』)