ニューヨーク、ロサンジェルス、全米とアメリカ3大映画批評家協会賞独占受賞した、巨匠
ヴェルナー・ヘルツォーク監督最新作『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』。音楽は、オランダのチェロ奏者・作曲家の
エルンスト・レイスグル(Ernst Reijseger)が担当しています。
エルンスト・レイスグルは、1945年生まれの66歳。8歳よりチェロをはじめ、15歳の頃よりチェロの即興奏者としてステージに上がると、次第に独自の音楽世界を形成するように。エルンストの当時の音楽教師の薦めでアムステルダム音楽院(Conservatorium van Amsterdam)へ進学、エルンストはルネサンス時代の伝統的バロック音楽と前衛的な交響音楽を融合させた独自の音楽的文法を見出す。

エルンストは様々な国のアーティストへの楽曲提供や、ジャンルの垣根を越えたコラボを重ね、既存の音楽ジャンルには決して分類することのできない、彼唯一の音楽世界を築き上げています。通奏低音の使用と、感情に則した劇的表現が特徴的なエルンストの音楽は、ヘルツォーク作品の映画音楽を度々担当。実験的な音楽性が際立つエルンストですが、2010年にリリースされた自身の2ndアルバムはコンテンポラリー・クラシック界のグラミーとも言える“Hedendaags Klassiek”のEDISON賞を受賞も。
なお、『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』のサウンドトラックは映画の原題
『Cave of Forgotten Dreams』と題され、ミュンヘンのフリージャズ&インプロヴァイズド・ミュージックの専門レーベル“Winter & Winter”より発売中。
映画『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』は、1994年に南フランスのショーヴェ洞窟で発見された、3万2千年前に描かれた世界最古の洞窟壁画を3Dで撮影した芸術ドキュメンタリー。フランス政府が初めてショーヴェ洞窟内の撮影を特別許可した基調な映画である。巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが世界最古の洞窟壁画を3Dで美しく立体的に再現。完成された映画はトロント映画祭で注目され、ベルリン映画祭で大きな話題を呼んだ。アメリカ公開ではインディペンデント配給ドキュメンタリー映画として2011年興収第1位、米オールタイムのドキュメンタリー映画歴代興業収26位の大ヒット映画に。3万年前の驚くべき芸術の美しさと現代技術が融合し、時空を超えた世界で夢とロマンを感じさせます。日本公開は、ナレーションにオダギリジョーを迎え、3月3日(土)よりTOHOシネマズ日劇、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて3週間限定の春休み特別ロードショーとなります。