80年代にイギリスで活躍し、
デヴィッド・ボウイや
高橋幸宏のレコーディングにも参加したニュージーランド出身の
ザイン・グリフ(ZAINE GRIFF)が、ニュー・アルバム『
ザ・ヘルデン・プロジェクト // スパイズ』を11月30日(水)に発表します。映画『
パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや
クリストファー・ノーラン監督作品などの音楽で知られる
ハンス・ジマーと、
ウルトラヴォックスのドラマーであるウォーレン・カンと結成したヘルデンのアルバムとして83年に制作したもののお蔵入りになっていた『Spies』をもとに、新たに制作・ブラッシュアップした作品です。
70年代にイギリスに渡ったグリフは
リンゼイ・ケンプに師事する一方で、さまざまな音楽活動を行ない、80年代に2枚のアルバムを発表。「ニュー・ロマンティックス界の貴公子」と言われ注目されたものの、ヘルデンがシングル1枚を発表してアルバムがお蔵入りになると失意のうちにニュージーランドに戻りました。その後、2011年にじつに29年ぶりとなる3rdアルバムを発表して音楽シーンに復帰。2014年には初の来日公演が実現しました。
この初来日時にファンからヘルデンについて聞かれたことがきっかけで、今作の制作はスタート。時間をかけて当時の音源を解析し、21世紀のテクノロジーを使ってコンテンポラリーな作品に仕立て直しています。女性スパイの「エヴァ」が活躍する架空の映画のサウンドトラックともいえる内容となっており、ジャケットには、82年のレコーディング中にグリフが描いたエヴァのドローイングが使われています。
アルバムは、制作のきっかけとなった日本での先行発売です。
Photo by Danny de Jong