マリア・シュナイダー・オーケストラのメンバーとしても活躍するトロンボーン奏者のライアン・ケバリー(Ryan Keberle)。近年はみずからのアンサンブル“カタルシス”と、ブラジル・サンパウロのトリオとのユニット“コレクティヴ・ド・ブラジル”を軸に活動しており、2024年に発表したカタルシスのアルバム『Music is Connection』が高い評価を得た彼が、コレクティヴ・ド・ブラジル名義のニュー・アルバム『Choro das Aguas』を7月18日(金)に発売します。
ミナス・サウンドをテーマにした第1作『Sonhos da Esquina』(2022年)、
エドゥ・ロボへのリスペクトを形にした第2作『Considerando』(2023年)に続くこの第3作で彼らが取り組んだのは、60年代から活躍し、
エリス・レジーナの大ヒット曲「マダレーナ」などのソングライターとして知られる
イヴァン・リンス。ケバリーは、イヴァン・リンスの楽曲を全曲聴き直し、このアルバムでは70年代の作品にフォーカスしており、その音楽を、「MPBやジャズと同じくらい、ロックやフォーク、ポップ・ミュージックからも影響を受けたイヴァンが、確信にも満ちて生み出した、新しく、美しい音楽」と語っています。
アルバムでは、「Rei do Carnaval」「Noites Sertanejas」などイヴァン・リンスの8曲とケバリーのオリジナル2曲からなる全10曲を、洗練されたアレンジで聞くことができます。イヴァン・リンスの友人でもあるラファエル“ガルガ”アルテリオがサンパウロに所有するGargolandia Recording Studiosで制作され、完成したアルバムを聴いたイヴァン・リンスは、「アルバム全部を聴いた。本当に素晴らしい!!!! みんな演奏が上手いし、そして彼らには、独自のスタイルもある。一流のジャズだね!!! 大好きだ!!」と絶賛しています。
また、ライアン・ケバリーは、最新作『
ポータル』を携え6月に来日した
カミラ・メサ(g, vo)、
ジュリアン・ラージらとの活動で知られる
ホルヘ・ローダー(b)とのトリオで来日公演〈Ryan Keberle & Catharsis Japan Tour ’25〉を開催します。日程は10月22日(水)静岡・Life Time、10月23日(木)京都・le club jazz、10月26日(日)東京・新宿 Pit Inn、10月28日(火)東京・渋谷 BODY&SOUL、10月29日(水)東京・武蔵野スイングホール。