1977年にKUDUレーベルに残されたハンク・クロフォードのリーダー作で、長らくCD化されなかった貴重なアルバム。CTI周辺のスティーヴ・ガッドやエリック・ゲイルといったグルーヴ・マスターが参加している。

サックス奏者のハンク・クロフォードが、70年代にKuduレーベルに遺したリーダー作のひとつ。タイトル曲は邦題「くよくよするなよ」で知られるスティーヴィー・ワンダーの楽曲で、ストリングスとグルーヴィなリズムが印象的だ。

ソロ・キャリアを開始する前にレイ・チャールズの音楽ディレクターを務めたクロフォードのリーダー作。1973年にKUDUレーベルに吹き込んだもので、歌心たっぷりでメリハリの効いたブロウが聴ける隠れた名盤だ。

女性シンガー・ソングライターのパティ・オースティンが1976年に放った記念すべきデビュー作。デイヴ・マシューズのアレンジを含めお膳立ては充分だが、それを抜きにしても冒頭から甘く切ない歌唱が非凡さを表している。

伸びやかな歌唱で多くのファンを魅了したパティ・オースティンが1977年にリリースした2ndアルバム。中米テイストたっぷりのタイトル曲をはじめ、彼女の豊かな表現力とソングライターとしての才が全編にわたって発揮されている。

シンガー・ソングライターのパティ・オースティンがキャリアの初期にニューヨークで行なったライヴを収めたアルバム。ウィル・リーやマイケル・ブレッカーを含む布陣による質の高い演奏に劣らぬオースティンの歌唱は聴きごたえ充分。

ジャズ・フルートの人気者がクラシックに取り組んだ70年のCTI盤。ドン・セベスキーのアレンジを得て、付け焼刃ではない斬新なアプローチでバッハやモーツァルトを演奏した真のクロスオーヴァー・アルバム。

ややエキセントリックなジャケとは裏腹に、ジャズ・フルート奏者の面目躍如たるヒューバート・ロウズのプレイが堪能できる1974年録音作。ジャンルにとらわれない彼の貪欲な音楽性が如実に表われている。

ジャズとクラシックの垣根を超える稀有なフルート奏者が1973年にニューヨークのカーネギー・ホールで行なったライヴを収録。チック・コリアの名スタンダードやバッハをライヴらしい長尺プレイで聴かせている。

アトランティックからCTIに移籍した名ジャズ・フルート奏者が残した印象的な作品。ビートルズやピンク・フロイドといったポピュラー音楽をとりあげ、ストリングスも交えたクールなアレンジで披露している。

CTIの代表格フルート奏者であるヒューバート・ロウズが、1975年に米・西海岸のオークランドで行なったライヴ。人気曲「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」のほか、交響楽団を交えた総勢45にも及ぶアンサンブルも堪能できる。

ヒューバート・ロウズのCTI最終作。抜群なテクニックもさることながら、フルートの音の美しさも際だっている。若き日のデヴィッド・サンボーンのソロがフィーチャーされているのも魅力だ。

人気フルート奏者がバッハからフォーレ、ストラヴィンスキーといったクラシック音楽家の曲に取り組んだ傑作とも言われる一枚。ドン・セベスキーのアレンジも含め、ジャズメンによる典型的なクラシック・カヴァーの枠を超えている。

フルート奏者のヒューバート・ロウズが、1972年にCTIに遺したリーダー作。オリジナル曲とカヴァー曲などがバランス良く配置されており、クラシックからポップスまでを揃えた幅広い音楽性を持つロウズの魅力が発揮されている。

名演とされる1968年のモントルー・ライヴの2年後、ビル・エヴァンスがマーティ・モレルらとのトリオで行った同地でのライヴ。当時の3人の好調ぶりがよく表れており、ジャズ祭らしい聴衆の盛り上がりも印象的な一枚。

知る人ぞ知るテナー・サックス奏者が1970年にCTIレーベルに吹き込んだ一作。グルーヴを増幅させるグラント・グリーンのギターやオルガンがフィーチャーされ、ダウン・トゥ・アースでソウルフルなセッションとなった。

クリード・テイラーのプロデュースのもと、フュージョン界のプレイヤーが多数参加した特別なプロジェクトの2作目。多分にセッション的な粗さもあるが、ウィントン・マルサリスら共演者の面々の豪華さに惹かれる。

クリード・テイラーの旗振りのもと、CTIレーベルの人気ミュージシャンが多数参加したプロジェクトの第1弾。マクラフリンとラリー・コリエルの個性派ギターが共演しているだけでも相当な価値を見いだせる一作。

人気ジャズ・トランペッターによる1973年のリーダー作。CTIらしさは比較的薄く、ハバードとテナー・サックスのジュニア・クックの2管をフロントに据えたコンボ・セッション。アーシーでファンキーな作風。

モダン・ジャズ期から活躍する人気トランペッターがCTIレーベルに残した諸作の一つ。70年代前半ということもあり、ファンク寄りのサウンドが聴かれるが、ドン・セベスキーのアレンジも功を奏している。

ジャズ・トランペットの雄が1970年にCTIに残したリーダー作で、彼の最高傑作との呼び声もある名盤。ハービー・ハンコックをはじめとする参加メンバー全員がジャズ史に名を残すプレイヤーという文句なしの一枚。

フレディ・ハバードが70年代にCTIに残したアルバムの一つで、グラミーも獲得した重要な作品。ハービー・ハンコックやジョージ・ベンソンといったトップ・プレイヤーとともに抑揚のあるインタープレイを展開する。

1975年にリリースされたフレディ・ハバードのCTI最終作。複数のセッションをソースとしているため全体的なまとまりにかけるものの、ディジョネットとロン・カーターが支えるタイトル曲は非常にクールで印象的。

キャリアの豊富な人気トランペッターの作品群の中でも特に評価の高い70年作品。ハバードがCTIに残した名盤で、ハンコックやロン・カーターといった腕利きとともに濃いジャズ・ファンをうならせるプレイを展開。

ピアノレス・カルテットの軽い音調を生かして、優しさに満ちたデズモンドの淀みないフレージングが堪能できる。テーマの歌わせ方ひとつを取ってみてもニュアンスに富んでいて清らかで美しい。