ラジオ・パーソナリティとしての顔も持つヴォーカリストが、ラジオをテーマに楽曲をセレクトしたアルバム。スティーヴィー・ワンダーやキャロル・キングといったレジェンドの楽曲をCHIKO流の情熱的歌唱で披露する。

インスト・バンドのMuffが、前作『RETRO FUTURE』から6年ぶりに放つ5枚目のアルバム。先行配信された「THE SPEAKEASY」をはじめ、ディスコやテクノ、ファンクを盛り込んだ生音のダンス・ミュージックを収録している。

ジャズ・ピアノの発展に貢献し、晩年まで精力的に活動したアール・ハインズ。本作はギターのタイニー・グライムスをフィーチャーしたもので、CD2枚組分のライヴ演奏を圧倒的なヴァイタリティでこなしている。

中米が生んだピアノ・レジェンドのミシェル・カミロとフラメンコ・ギターの雄によるコラボ作の第4弾。とりあげられている楽曲のラインナップが目を惹くが、中でもデュオで披露されるアランフェス協奏曲の全楽章は圧巻。

「ジャズ・イズ・デッド」セカンド・シリーズのフィナーレを飾る第10弾。老若男女問わないコラボの精神に貫かれた一作。トニー・アレンをモフォノが再構築した冒頭曲をはじめ、オリジナル曲の良さを尊重しつつ新たな味付けを加えたリミックス集という趣き。

スウェーデン・ストックホルムのサウンドデザイナーによる第4作。人気曲「Take A Break」などを収録した評価の高いアルバムで、クインシー・ジョーンズやエンニオ・モリコーネらレジェンドになぞらえられる緻密さが特徴的。

圧倒的カリスマ性を誇るジャズ・サックス奏者、カマシ・ワシントンの2024年発表のアルバム。身体を通して精神を表現することを追求した点で本人は“ダンス・アルバム”だと語っている。アンドレ3000がフルートで、ジョージ・クリントンが歌唱で参加。

オランダが生んだヴォーカリストによるチャレンジ・レコーズで第1弾。ビル・フリゼールをはじめとする米国のトップ・プレイヤーのほか、アクダの居住するベルギー国内の実力派が加わってソツのないサポートをみせる。

定番化して久しい『JAZZを聴きたくて』シリーズの2024年版。日本独特の梅雨の時期にぴったりのナンバーをセレクトしているが、しっとりとしたものばかりでなく「降っても晴れても」のようなスウィンギーな楽曲も楽しめる。

ドラムの川口千里を中心に国内の実力派ミュージシャンが集った8人組バンドによる2ndアルバム。メンバーの書き下ろしたオリジナル曲のみで構成されており、一聴してわかるインパクトの強さを持っている。

テレビCMでフィーチャーされたジャズの楽曲を集めた2枚組コンピレーション。ルグランやハンク・ジョーンズのようなレジェンドから国内の山本剛や原信夫まで、歌ものを含めて新旧のバラエティ豊かな楽曲が並ぶ。

ドラマーとしてもヴォーカリストとしても一級の才能を持つジャリス・ヨークリーがホセ・ジェイムスをプロデューサーに迎えて制作したデビュー作。BIGYUKIによる芳醇なシンセ・サウンドが音楽性の幅を広げている。

映画『帰ってきたあぶない刑事』の公開にあわせて企画されたアルバム。音楽担当の安部潤を中心に結成されたグループが“あぶ刑事”でおなじみの楽曲をジャジーに料理したもので、話題性のみならずプレイの質も一聴に値する。

70年代に富樫雅彦ユニットを担った翠川敬基が、黒田京子とのデュオ形式で臨んだ富樫雅彦ソングブック。“和ジャズ”のリズムを彩ったパーカッション奏者の作曲家としての側面に光をあてた貴重な一作だ。

ベーシストの大塚恵を中心とするカルテットによる第1弾アルバム。サックスの長谷川朗をフロントに据えた編成で、大塚をはじめとするメンバーのオリジナル曲をプレイ。各人の個性が如実に表れた力作だ。

酒井泰三（g）とホッピー神山（minimoog）と本田珠也（ds）からなるBAkUroSuの2ndアルバム。2023年夏に新宿ピットインでレコーディングされた音源に、ビル・ラズウェルがダブベースをダビングするなど、大胆に手を加えている。