おなじみのフランス国立視聴覚研究所の貴重音源。シュタルケルは1966年のスタジオ公開録音によるドヴォコン、83年のスタジオ公開録音によるフルニエのベートーヴェン、そしてレヴィのチェレプニンも珍しい。

ヤノフスキ指揮、ドレスデン・フィルによる、シューマンの交響曲全集。メシアンの権威であり、ワーグナーやブルックナーなど幅広くレパートリーを持ち世界中で活躍してきたヤノフスキが、緻密なリーディングでシューマンと対峙する。

注目のヴァイオリニストの1人、エーネスによるJ.ウィリアムズとバーンスタインのヴァイオリンのための作品集。完璧なテクニックと美音を奏でる、エーネスによる会心の演奏が繰り広げられている。

トロント響は、小澤の指揮で「トゥーランガリラ」を初めて録音した楽団。創設100周年記念ということで、就任2年目のヒメノの指揮により、55年ぶりの録音となった。このめくるめく大作をスケール豊かに描き出している。

初演300年記念公演の模様を収録。初演をした聖トーマス教会でのライヴで、同合唱団による演奏は感慨深いものがある。1724年の初稿版を採用し、演奏形態も当時を再現。初演当時の響きが蘇った。

ユニークなコンセプト・アルバムを創ってきたチャクムルの『シューベルト＋』シリーズ第3弾は、クルシェネク（1900-91）との組み合わせ。そのクルシェネクが補筆したシューベルトの第15番は聴きものだ。

ロト、ギュルツェニヒ管によるブルックナー・シリーズ第4弾。ブルックナーの革新性を浮き彫りにして、新たなブルックナー像を打ち立てたロト。ここでも既存の第9番とは違った、新たな地平が広がっている。