キネマ旬報社が2月5日(水)、2024年「第98回キネマ旬報ベスト・テン」を発表。『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(
呉美保監督)の
忍足亜希子が、助演女優賞を受賞しました。ろう俳優の受賞は、キネマ旬報ベスト・テン98回の歴史上、初めてとなります。
作家・エッセイストとして活躍する五十嵐大の自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎刊)を原作に、第38回モントリオール世界映画祭最優秀監督賞、2014年キネマ旬報ベスト・テン1位に輝いた『
そこのみにて光輝く』、『
きみはいい子』など国内外にて高く評価される呉美保監督が、
吉沢亮を主演に迎え、『正欲』等の脚本も手掛ける港岳彦による脚本で作り上げた、映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』。
忍足亜希子は、吉沢亮演じる五十嵐大のろう者の母・明子役を演じました。
また、日本映画第1位は、
三宅唱監督が
松村北斗と
上白石萌音を主演に迎えた人間ドラマ『
夜明けのすべて』。外国映画第1位は、
クリストファー・ノーラン監督が「原爆の父」と呼ばれた物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史ドラマ『
オッペンハイマー』。
主演女優賞は、
河合優実(『ナミビアの砂漠』『
あんのこと』)、主演男優賞は
SixTONESの松村北斗(『夜明けのすべて』)が受賞しています。
©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会