メンバー全員が今年20才になる福岡の突風ロック・バンド、奏人心のニューEP『風がゆく若色の街』が8月6日(水)に配信リリースされました。
メンバーは永松有斗夢(b,vo)、山路あげは(g,vo)、今橋一翔(ds)による3人編成。ニューEPに収録されるのは、10代の女の子が映し出した日常の向こうにある真理を歌った人間賛歌「それがすべて」からはじまり、思春期の終わりをポップなメロディラインでくるみ、チャーミングでリリカルに綴った「ユース・キャンドル」、窮屈な街の中から脱け出すには夢しかない、夢だけが自分の殻を破る「フィールドアンドサンセット」、若いということは無力であることを知り、終わることからはじまりの光を見つける「sin」。4曲で一つの物語は、街で暮らす少年少女の心の景色を鳴らしています。
プロデューサー / エンジニアはnon-commital、UNKNOWN SOUND STUDIOでレコーディング。マスタリングは小泉由香(オレンジ)が担当。福岡で制作され、東京でマスタリングされた最高にポップでオルタナティブな作品に仕上がっています。
ジャケットのMANGAは街の中を泳ぐ奏人心の3人の姿を描いたもの。作画はギター&ヴォーカルの山路あげは。背景にさりげなく描かれている実在するビルや看板に“FUKUOKA”への愛が感じられます。
また、本作の先行シングル「それがすべて」は、九州のLOVE FM「HOT20」の週間ランキングで第3位にチャートインしたほか、アメリカ、イギリス、カナダ、スイス、インドネシア、スペイン、フィンランドのメディアで取り上げられ、特にアメリカのアンカレッジ、フロリダ、ワシントンのラジオ局ではローテーション入りを果たしています。「ユース・キャンドル」は福岡KBCラジオ8月度パワープレイ(KBC MUSIC SPLASH)にも決定。九州、福岡から放たれる新しい世代の歌に注目です。
なお、奏人心は8月22日(金)に第1回福岡ワンマン・ライヴ〈巻き起こる福岡の突風〉を福岡The Voodoo Loungeにて開催。また、10月1日(水)には東京・下北沢THREEにてフリー・ライヴも行ないます。詳細は、奏人心の公式Xをご確認ください。
[『風がゆく若色の街』セルフ・ライナーノーツ]僕たちが記憶の中でなぞった景色や
誰かを浮かべて時が戻り、
おぼろげにも思い出す、
捨ててしまおうとした記憶
記憶の海を風が溺れないように掴む僕の腕
水平線のように続く日常の中に
記され続ける言葉を景色をリアルに。
雲が隠そうとする月に吐く愛情や悲しみを
忘れないように太陽が上り、生活は回る
何万年が朝を待って来たように
僕たちも朝を待つ
僕たちなんてまだ若葉のように青いでしょう
何万年の朝に比べれば
すべてが
まだ青い気がしてる。
奏人心