コンテンポラリー・ミュージック・ユニット“
.es”の
saraが、“音響の鬼才”“レコーディングの魔術師”として名高い音楽家 / 音楽プロデューサーの
宇都宮泰とタッグを組み、大阪のギャラリーノマルでのライヴコラボ・シリーズ『Utsunomia MIX』。第9弾として、saraとヴォーカリスト / シンガー・ソングライターの
沼尾翔子による即興デュオ・アルバム『Skywalker』が10月15日(水)にリリースされます。
『Utsunomia MIX』は、宇都宮泰が、ギャラリーノマルでの即興ライヴを全く新しい独自のシステムで録音 / ミックス / マスタリングしたシリーズ。本作『Skywalker』には、2024年8月24日に行なわれた、ギャラリーノマルの古巻和芳個展〈Skywalker, Toward Morning Glory〉会場でのライヴレコーディングが収録されています。
沼尾翔子は、アイルランドの大学でジャズをメインにヴォーカル、作曲を学び、2021年帰国。2023年にはFtarriレーベルよりオリジナル曲8曲を収録したアルバム『
Live at Ftarri — Lena』をリリースしています。その真骨頂は声を楽器とした、ささやくような美しい歌声ですが、
大友良英、
内橋和久ら幾多の音楽家と即興演奏を交える果敢さも兼ね備えたアーティストです。
sara(.es)との出会いは、一人の編集者(大島彰 / ランダムスケッチ)による引き合わせだそうで、沼尾はギャラリーノマルの空間に足を踏み入れた瞬間、アート作品を感じながら歌いたいと即決。沼尾がたおやかにギターで弾き語る、自身の楽曲「つづみ」、続いてsaraのピアノ、パーカッションとの即興演奏が繰り広げられ、古巻和芳のアート作品と呼応しながら描かれた美しき空間美の音像が本作に収められることとなりました。
初対面の2人による、最初は音を介しての控えめな対話に始まり、やがて沼尾の秘めたる情熱とsaraのそれとが絡み合いながら高みに昇りつめていった、ノーカットの物語。前作『Utsunomia MIX』第8弾から約1年ぶりとなる第9弾は、シリーズ初のヴォーカル曲も収録されるほか、Utsunomia MIX第2章の始まりににふさわしい異世界が広がる仕上がりとなっています。